日本 – クロアチア間の国際電話のかけ方
日本 – クロアチアの間で国際電話をかけたい場合は、次の順番で番号を入力します。
- 国際電話識別番号 (※通信事業者によって異なる)
- 国番号
- 市外局番(普通の電話番号の最初の区分である 03、090 などから 0 を外した数字)
- 個別の番号
日本の電話、03-abcd-efgh とクロアチアの電話、020-abc-def の間で電話する場合を例として説明すると…(アルファベットは適当な数字だと思ってください)。
- 日本 → クロアチアにかける場合
- 010 – 385 – 20 – abc def
- 010(国際電話識別番号)
- 385(クロアチアの国番号)
- 20(市外局番)
- abc def (個別の番号)
- 国際電話識別番号は通信事業者によって異なるので、お使いの電話会社さんにご確認ください
- 010 – 385 – 20 – abc def
- クロアチア → 日本にかける場合
- 00 – 81 – 3 – abcd efgh
- 00(国際電話識別番号)
- 81(日本の国番号)
- 3(市外局番)
- abcd efgh(個別の番号)
- 00 – 81 – 3 – abcd efgh
なお、国際電話は非常に、びっくりするほど、高額になることがあります。
通信事業者の国際電話プランをしっかりチェックして、先にいくらかかるか確認することをおすすめします。
後述するインターネットを経由した各種通話サービスを利用すると、数十〜数百分の 1 の金額で、実質的に電話することが可能になります。
ですので、緊急時か、なんらかの理由がない限りは、このタイプの国際電話はできるだけかけないようにしたほうがよいかと。
クロアチア国内での電話のかけ方
クロアチア国内で、クロアチアの番号同士で電話する場合は、シンプルに相手の番号に電話するだけ!
…と言いたいところで、実際それに近いんですが、一点だけ注意する点があります。
それが、相手と自分の市外局番が同じか、違うかによって、番号の頭に 0 をつけるかどうかが変わる、という点。
- 自分と相手の市外局番が一緒 → 0 不要
- 自分と相手の市外局番が違う → 0 必要
しかし、そうは言っても「面倒だな…」と思う必要はありません。
かけてみてかからなかったら、0 をつけたり外したりすればいいだけ!
そんな理由からか、クロアチアの電話番号表記、書き手によってけっこうバラバラです。
国番号をいれたり入れなかったり、0 を入れたり入れなかったりと、とにかくわかりにくい。
なので、とりあえず書いてあるとおりにかけてみて、かからなかったら…
- 一番最初が「385」になっていたら、それをとってみる
- 0 をつけたり外したりしてみる
この 2 点を試すと、けっこうな率で電話がかかります。
「電話」以外の通話サービス
日本では、日常の連絡ツールの一つとして、LINE がとてもよく使われていますよね。
LINE だと、チャットも使えて、通話もできて、会社やお店などのビジネスでも、公式アカウントでやり取りできたりするので、今では、電話やショートメール、ショートメッセージサービスより、LINE の方がより身近になっている方も多いのではないでしょうか。
さて、LINE が普及しているのは日本と韓国くらいですので、クロアチアの人で LINE を入れている人は超少数派。
では、LINE と同じような感覚で使えるアプリ、または電話と同じような感覚で使えるアプリにはどんな物があるでしょうか。
いくつかメジャーなものをご紹介します。
WhatsApp (ホワッツアップ)
おそらく、最もよく使われているのは WhatsApp (ホワッツアップ)。
LINE と同じように、テキストメッセージを送りあったり、音声通話、ビデオ通話をしたりすることができるアプリです。
これをスマホにダウンロードして、日本で使っている番号で登録を済ませておけば、世界のどこに行っても、その番号で、WhatsApp を使っている相手との通話とチャットが可能になります。
通話やチャットにはお金がかからないので、基本的には、国際電話でも国内電話でも無料になります(モバイルデータ通信を利用していたり、今どきあまりないですがホテルなどで有料のインターネット接続を利用している場合は、その通信料金はかかります)。
この WhatsApp、クロアチアに限らず、世界中、特にヨーロッパでは広く利用されています。
海外の人との連絡は、WhatsApp が使えない例外的な国を除き、これがあればかなりの率で成り立つと言っても過言ではないかも。
LINE と WhatsApp の違い:
- WhatsApp には LINE のような ID がなく、電話番号での登録になる
- 友達ではない相手に連絡することができる
- LINE と違って、SNS ではなくコミュケーションツールという位置づけで、チャットや通話に特化している
- ニュースやゲーム、ステッカーなどの機能はありません
- 世界での WhatsApp 利用率は、日本での LINE 使用率と同じくらいの感じ
LINE との大きな違いの一つに、友達登録などが不要なので、見ず知らずの相手であっても、電話番号があり、相手が WhatsApp を使っていれば、チャットや通話ができるというところがあります。
これが大変便利。
例えば、クロアチアで相手の電話番号を WhatsApp で先方の電話番号をうちこむと、けっこうな確率で相手が WhatsApp 画面上で見つかって、そのままチャット・通話をすることができます。
やり方としては、新規チャット → 新しい連絡先 → 国を選ぶ → 相手の番号を入れる、という流れなのでめちゃくちゃ簡単。
つながらないのは、原則として相手が WhatsApp を使っていない場合のみ。
ビジネス側でも、ユーザが「もしかしたら WhatsApp ユーザかも」と思って WhatsApp を試すのはよくわかっているのでしょう。
ここ数年の間に、宿泊施設やツアー業者の多くが WhatsApp で連絡できる体制になりました。
これ、非常〜〜〜に便利。
「宿泊施設に到着時間を知らせたい」
「ツアーの集合時間にちょっと遅れそう」
「昨日話だけきいたツアー、検討した結果やっぱり参加したくなった」
…なんていう時に、英語・ドイツ語・イタリア語・クロアチア語のどれかで電話するのは相当ハードルが高いけれど、チャットならどうにかなりそう。
最悪 Google 翻訳 → コピペでいける!ってな具合になるわけですよ。
ちなみに、なぜかわかりませんが、日本では、本名や電話番号については、世界で類を見ないレベルで公開を嫌がる傾向が強くみられます。
が、これは世界では本当に例外的で、世界の大多数の皆さんは、個人の名前や番号をおおっぴらに公開していても問題ないみたいで、WhatsApp も、電話番号を入力すると、だいたい相手の本名も一緒にバーンとでてきます。
日本でも、ほんの 20 年程度前には、電話帳におおっぴらに個人名、電話番号、なんだったら住所まで載せていたので、諸外国と足並みが揃っていたと思うんですが、ここ 20 年の間に何があったんでしょうね〜。
Viber(ヴァイバー)
Viber (ヴァイバー)も、WhatsApp と同じ、チャット、通話、ビデオ通話ができるコミュニケーションアプリです。
もともとはイスラエルのスタートアップが作ったアプリですが、2014 年に日本の楽天が Viber を買収したため、現在の正式名称は楽天 Viber になっています。
基本的には WhatsApp とほぼ丸かぶりのサービス内容で、シェアは WhatsApp より小さいため、こちらしか使っていない、という人は少数派。
ただ、そういう方もたまにいらっしゃいます。
ベラルーシ、ウクライナ、モルドバといった東ヨーロッパでのシェアは大きいみたいですが、クロアチアでは知名度はあれど使用度は微妙、といったところ。
こちらも、WhatsApp と同様、日本にいる間にアプリをダウンロードして、登録しておけば、あとはネット環境さえあればチャット、通話、ビデオ通話を日本の番号のまま使うことができます。
同じく、無料で利用できるサービスなので、かかるのはデータ使用量だけです。
iMessage(アイメッセージ)※iPhone や Mac などの Apple ユーザのみ
iPhone または Mac などの Apple 製品ユーザ同士であれば、LINE、WhatsApp、Viber を使うのと同じような感覚で、iMessage と FaceTime を使って、チャットや音声、ビデオ通話を楽しむことができます。
これは特に登録なども不要なので(Apple ID を使ってサインインして、iMessage をアクティベートする必要はありますが)、Apple ユーザ同士であればかなり便利。
サービス自体は無料なので、上記と同様、発生する料金はネット使用料のみです。
ただ、Apple 大人気の日本と違って、クロアチアは Apple ユーザがそんなに多くないので、iMessage や FaceTime が使えたらラッキー!という感じです。
Skype(スカイプ)
もともとエストニアで生まれたサービスですが、紆余曲折の後にマイクロソフトに買収され、現在はマイクロソフトのサービスの 1 つとなっています。
サインインもマイクロソフトのアカウントで行う事ができるので、アカウントをすでに持っている方にはより便利。
こちらも、上記の WhatsApp、Viber などと同様、Skype ユーザ同士なら、無料でチャット、通話、ビデオ通話をすることができます。
ただし、Skype はそれだけではありません。
Skype の場合は、Skype クレジットを購入することにより、格安の通話料金で、普通の固定電話や携帯電話にも、そして国内にも海外にも、電話をかけることができるようになります!
そのため、相手が WhatsApp や Viber のユーザではなかったり、使っている電話がガラケーだったり固定電話だったりした時に、最後に頼れるのがこちら、ということになります。
また、パソコンからの通話もできるのもありがたい点の一つ。
このおかげか、外資系の企業などで、遠隔地に住んでいる方の面接の時などに非常によく使われていますね。
海外とやり取りをする可能性がある方は、持っておいて損はないアプリ、そしてアカウントです。
料金の支払いは月額プランまたはプリペイド式(Skype クレジットを購入してアカウントにチャージしておく)になり、使用頻度に合わせて選べます。
筆者は、昔、WhatsApp や Viber が一般化する前は Skype をよく使っていたんですが、今では、そもそも通常の電話を使用して通話すること自体がほとんどなくなりました。
そのため、国内外の固定電話、携帯電話に年に数回は Skype 経由で電話をかけていますが、前回たしか 1500 円分くらいチャージしたクレジット、数年もっていますね…。
安いです。
なおクレジットには有効期限がありますが、切れる前にメールが来て、クレジットを凍結させないためのアクションを取るよう促してくれます。
LINE は…?
クロアチアでは LINE の知名度が低いため、LINE を使用している人は非常に少ないです。
ただ、日本人のお客様の対応をすることが多い、または日本人の知り合いや友達などがいる場合は、クロアチアの人でも LINE を入れていることがあります。
LINE が使えるかどうか聞いてみて、使えるようだったら遠慮なく使用していきましょう。
結論: WhatsApp + Skype + Viber = 最強
結論としては、クロアチアに旅行する前に、日本で WhatsApp、Viber、Skype をスマホにダウンロードし、アカウント登録を済ませて、Skype にはちょっとお金を入れておくのが最強、ということになります。
これに Facebook Messenger が加われば、日常生活から旅行中のあれこれはほぼ全て対応できます。
あとはいかにインターネットを使える環境を整えるか、という問題のみ。
幸い、クロアチアはカフェやレストランで無料 Wi-Fi が使えるところが多いですし、ホテルその他の宿泊施設で Wi-Fi が使えない場所は例外的。
シムロックフリー端末を使っている方は、クロアチアの SIM カードを入手すれば快適かつ格安で電話、ネットが使えます。
アプリをうまく活用して、旅を快適、便利にしていきましょう!
クロアチアの緊急連絡先一覧
使わないほうがいいけれど、使うときが来たら絶対に大事な緊急連絡先一覧を載せておきます。
とりあえずどこにかけたらいいかわからない場合は 112 です!
大事なので繰り返します。
緊急事態が発生したけど、どの問い合わせ先に行ったらいいかわからない → 112。
これだけは覚えておきましょう。
- 緊急事態発生時: 112
- 警察: 192
- 消防: 193
- 救急: 194
- 海難事故; 195
- 道路での事故: 1987
- 子供が行方不明になった時のヘルプライン: 116000