ドゥブロヴニク滞在の費用 実例

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旅のコスト感覚は人それぞれ。高い、安いの基準も一概にまとめることはできません。

…とはいえ、これだけしょっちゅうドゥブロヴニクに行っていると、費用について聞かれることもしばしば。そこで今回は、あくまで参考までに、自分の旅にかかった費用をざっくりご紹介します。

現地通貨の入手方法についてはこちらのページをどうぞ。


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東京 – ドゥブロヴニク間の移動にかかる費用

ドゥブロヴニクへのアクセスは、こちらのページにもまとめた通り、大きく分けると空路(乗り換え 1 回ルート & 複数回 ルート)、陸路(長距離バス、レンタカー)、海路(フェリー、クルーズ船)の 3 パターンが考えられます。

ドゥブロヴニクのみに滞在予定であれば空路、他も回るのであれば陸路、海路が便利。

東京からドゥブロヴニクまでの航空運賃は、通常往復で 12 〜 16 万くらい。
キャンペーンなどをうまく利用したり、または近隣のより安い空港を利用し、そこからバスやフェリーを使ったりすると、8 〜 10 万くらいまで費用を抑えることができます。

お値段重視で選ぶ場合は、ある程度早い時期、半年から 3 か月前程度前に大まかな日程、ルートの目安をつくり、チケットの値動きを、しばらく追いましょう。
通常は早く予約する方がお得、と言われますが、タイミングがあまり早すぎても値段は高くなることがあります。

スカイスキャナー などの航空券検索サイトを使うと、複数の航空会社を比較できて便利。
ただ、よさそうなフライトが見つかったら、ここですぐに予約せず、ある程度お値段のあたりをつけた上で、航空会社の公式サイトで同じルートを検索するのがコツです!

値段自体がそちらのほうが安い場合もあるし、同じ値段でも荷物の重さ、席の選択の可否、マイルのたまり方などに大きな違いが出ることがあります。
それなりの出費になるので、しっかりチェックしましょう。

実際にかかった移動費用の例

空路のみのパターン

東京 – ザグレブ – ドゥブロヴニク(すべて往復): 85,000 円 〜 120,000 円

上記は日本から全部一気に予約する場合でも、ザグレブに着いてからあらためてドゥブロヴニク往復便を予約する場合でも、料金的にはあまり変わりません。

違いが出るのは荷物の扱い。
重量制限と、チェックイン・チェックアウトの手間の部分です。

まず重量制限について。
最初に預け入れた国際線、つまり東京 – ザグレブ間の制限が全区間に適用されるので、国内線であり、重量制限が低めのことが多いザグレブ – ドゥブロヴニク間の重量制限にひっかかることがありません。

これに対し、一度ザグレブで降りて荷物を受け取り、あらためてドゥブロヴニク行きの飛行機をとって乗る形だと、重量制限は国際線にくらべかなり低くなることが多いです。
筆者が楽器を持って旅をすることもあり、だいたいひっかかって追加料金を取られてしまいます。

この、重量オーバーによる追加料金を回避する裏技としては、ザグレブ – ドゥブロヴニク間はビジネスクラスで予約してしまう、という方法が今の所一番です。
距離が短いので、ビジネスクラスを買っても数千円の差で済むことが多く、エコノミーにして荷物で追加料金を取られるより、かえってお得だったりするわけですね。

なおこちら、席などはエコノミーとたいして変わらない、いわゆるなんちゃってビジネスクラスですが、一応、エコノミーでは水だけなのに対し、軽いおつまみ的なものとワイン出してくれます。

2 つ目のチェックイン・チェックアウトについては、ザグレブに宿泊する場合は何も問題ないですが、同日中の移動だと、荷物の受け取り、預け入れをもう一度やり直すのが地味に面倒…。
この点からも、同日中にザグレブから一気にドゥブロヴニクまで移動してしまう場合は、日本から最終目的地まで、一緒に予約するのがベスト、ということになります。

なお、筆者はいつもお得な航空券が多い上、サービスがしっかりしているカタール航空をよく使います。
そのため、ルートがどうしてもザグレブ経由になりますが、もちろん、航空会社の選択次第では、ザグレブは経由しなくてもいい場合もあります。

そのあたり、移動時間や、ザグレブに行きたいかどうかなどを考慮して、色々比較してみるのが一番です。

空路 + 陸路/海路のパターン

東京 – ザグレブ – 色々 – ドゥブロヴニク → 75,000 円 〜 100,000 円程度
(*ルート、経由によって差が大きい)

ザグレブからドゥブロヴニクまでバス、または電車+バスを利用して移動した場合、所要時間はだいたい 10 時間程度。
料金は、安ければ 3000 円くらいから、高くても 7000 円くらい。
経由地やルートによって、かなり値段は変わってきます。

バス+フェリー、電車+フェリーなど、船を入れる場合は、だいたい 6000 円〜8000 円くらいになることが多いです。
こちらは、所要時間は 12 時間くらいになりますが、国境を超す必要がないため、国境が混雑して余計な時間がかかる…というようなアクシデントは発生しません。

いずれの場合でも、途中の街でちょこちょこ宿泊したりしながら、ゆっくり回るのも楽しいものです。
何を見たいか、何を優先してルートを決めるかを考えて、自分にとって最適のオプションを探してみてください。

ルート探しのおすすめツール

ルートと交通手段の検索には、むっちゃくちゃ便利な Rome 2 Rio というサイトがあります。
管理人、これがなくては旅のプランが立たない!!というほど愛用しています。

日本語は対応していないように思いますが、使い方は超簡単で、出発地と目的地を入れて検索するだけ。
そうすると、その 2 地点の間の移動方法のオプションを一気に表示してくれて、だいたいの金額の目安も一緒にでてきます。

各オプションをクリックすると、今度はその交通手段を提供している航空会社、バス会社、フェリー会社などのサイトへのリンクも出てくるので、時刻表や実際の予約はそこからたどってできてしまう、という。

むちゃくちゃ、超絶、便利!なので、ぜひ使ってみてください!!
激推し。

宿泊にかかる費用

宿泊は、もちろん泊まる所とシーズンによって大きく変動します。
ただ、それなりに素敵なところに泊まっても、日本国内でちょっとした温泉に行くより安いことが多い。

また、日本だと宿泊料金は 1 人あたりの料金ですが、クロアチアでは(というか世界のほとんどの場所で)1 部屋あたりの料金。
民泊であれば、1 部屋 1 万 〜 2 万も出せば、かなりいいお部屋を探すことができます。

実はクロアチアは民泊先進国
随分前から法整備もしっかりしているので、安心して利用できる民泊がたくさんあるのです。

なお、「民泊」というと、日本だと、一般の方が空いた部屋を貸し出す安宿、のような印象があり、利用に不安を感じる方も多いのではないでしょうか?
これが、クロアチアだと全く様相が違いまして、きちんと政府の規則に則って、ホテルと同等の星無し 〜 5 つ星までのランクがあり、個人事業主が貸し出し用に物件を持って、ブティックホテル的に運営をしている感じになっています。

とてもかわいい、素敵なお部屋が沢山ありますが、お値段は、同等の星ランクのホテルよりずっと安いです。

そして、いつも面白いなー、と思うポイントに、賢いインテリアがあります!

やはり、いくら 3 つ星、4 つ星、5 つ星とついていても、家具などについては、同じランクのホテルと同等のものを個人で揃えられる方は少ないです。
そのため、けっこう IKEA の家具が使われていることも多いんですが、使い方が上手でめちゃくちゃオシャレなんですよね〜。

それこそ、日本の自分の家でも取り入れられるようなアイディアがいっぱいあって、すごく参考になるんです😄

ちなみに、筆者、本業(テック系企業の会社員)で出張に行く時などは、メジャーなインターナショナルなホテルチェーン(リッツ、ハイアット、ウェスティンとかそういう系)を利用することが多いです。
もちろん、快適だし居心地もいいんですが、そういうところって世界のどこで利用しても、多少の違いはあるにせよ、まあ同じだと思うんです。
その「ハイレベルな同じ体験」こそが価値そのものでもあり、仕事の旅などではそれがありがたいことなんですが、せっかくバケーションに行くなら、快適でももっと味のあるところに行きたい。

そんな理由で、クロアチアだと、いくつかのお気に入りホテルを除き、ほぼ民泊一択です!
Booking.com などで、普通のホテルと同じように検索と予約ができるので、利用のハードルはかなり低いです。

実際にかかった宿泊費用の例(※民泊限定)

筆者、ドゥブロヴニクの旧市街を夜に散歩するのが好きなので、ドゥブロヴニクに行くときはほぼ毎回、旧市街の中に宿をとります。

そして、クロアチアは民泊がおもしろすぎて色々見たいので、基本的に、ほぼ毎回宿を替え、長期滞在時は複数の宿を移動したりもしています。
※日程的に連泊だと部屋が取れなかったり、単に色々見てみたかったり、時には休暇の前半・後半の間にお気に入りのヒルトン・インペリアルを挟み、休暇の中のミニ休暇を取ったりするための移動

現時点までに、ドゥブロヴニク旧市街の中の宿だけでも 15 箇所以上の宿に滞在しまして、だいたい 1 泊あたり下記のような価格帯で、十分いい感じの宿が見つかるなという結果になりました。

  • ショルダーシーズン(9 月 〜 10 月、4 月 〜 6 月)
    • 4 つ星: 10,000 〜 20,000 円程度
    • 3 つ星: 7,000 〜 10,000 円程度
  • オフシーズン(11 月 〜 3 月)
    • 4 つ 星:9,000 円 〜 15,000 円程度
    • 3 つ星: 6,000 円 〜 9,000 円程度

なお、筆者は基本的に一人旅のことが多いですが、部屋は広いほうが好きなので、広めのところを選んで宿泊することが多いです。
また、バス・トイレはもちろん、キチネット、ダイニングエリア、洗濯機があるところを狙います。

重い荷物を持って階段を登るのも辛いので、ほぼ、ストラドゥン(プラツァ通り)周辺のところを選んでいます。
さらに、滞在が長い(※1 箇所につき 1 〜 2 週間)ため、できるだけ快適に過ごしたいと思い、基本的に Booking.com で評価が 9.0 以上のところを選んでいます。

こぢんまりしたところでもいい、もうちょっと妥協してもいい、そこまで設備が整っていなくてもいい、という方なら、おそらくもっと安くてすむと思います。

食費について

食費もピンキリですが、ドゥブロヴニクはおそらく、食事にかかる費用はクロアチア全土で一番高いくらいなのではないでしょうか。
ちょっとレストランに行くと、たぶん、都内のちょっとお高めエリアで食事するのとたいして変わらない感じ。

カジュアルなレストランでワインをお供にご飯を食べると、だいたい一人 1500 円 〜 3000 円くらいが目安。
ちょっと高級なところに行くと、あっという間に 1 万円を突破していくところも似ています。
チェヴァピなどの軽食で 500 〜 1000 円、パンやサンドウィッチ、ピザ 1 切れといったものは 150 〜 500 円くらいでしょうかね。

ただ、何を食べるにしても、基本的にはポーションが大きくて、食べきれないくらいの量のところが多いので(軽食を含む)、筆者は 1 日に 1 食ちゃんと食べて、あとはもうお腹いっぱいで「今日はもういらない…」になったりします。
食べても、パン屋さんでちょっとなにか買うくらいとか。

味でいうと、日本のすごく美味しいレストランのような繊細さはあんまり期待しない方がいいですが、素材の良さを素朴に味わうタイプのご飯には美味しいものもけっこうあります。
ブザラなどの魚介のスープ仕立て、ペカなどの蒸し焼き、魚や貝、ラムなどのグリル、それに生ハム、チーズ、牡蠣などそのまま行く系は全般的に得意っぽい感じです。

なお、レストランから離れたところに客引きがいるところは基本的に鬼門ですね。
通りかかった人に、そこのお店のスタッフが声をかけるのはごく一般的ですが、人であふれかえる小さな旧市街の中で、わざわざお客さんを捕まえに出て行くというのは…?
立地がそんなに悪いわけでもなかったら、相当怪しいです。

美味しくないか、不当に高いか、そういうケースがよくあるので、ついていかないようにするか、さっとスマホでレビューをチェックするかしたほうがいいかも。

実際にかかった食費の例

価格帯でまとめると、だいたいこんな感じになることが多いです。

  • 10 〜 20 クーナくらい
    • ジェラート、庶民的なカフェでのコーヒー、スーパーで買うお酒、シンプルなパンなど
  • 20 〜 40 クーナくらい
    • パン屋さんのお惣菜系パン、サンドイッチ、ピザ 1 切れ(バラ売り)
    • レストランのデザート類
    • カジュアルなカフェバーでのお酒類、お高めカフェのコーヒー
    • お手頃ワイン(グラス)、ビール、ラキヤ
  • 30 〜 70 クーナくらい
    • バーガー、ホットドッグ、ケバブなどストリート系の食べ物
    • 普通のワイン(グラス)
  • 80 〜 200 クーナくらい
    • カジュアルレストランでのご飯
    • よいワイン(グラス)
  • 200+ クーナ 〜
    • よいレストランでのご飯

ちなみに、ドゥブロヴニクは服装がカジュアルになりがちな夏の観光地ですし、世界中から様々なタイプの方が来るため、ドレスコードはあまりうるさくないです(服装を理由に入店を断られることはまずない)。

ただそうは言っても、断られないことと、丁重なサービスに値するお客様と思われることの間には超えられない壁があります。
TPO に合わせた服装をこころがけると、旅の楽しみが増すので、よいところへご飯を食べに行く、夜は旧市街でワインを楽しむ、といった予定のある方は、そのための服装を 1 セット持っていくといいですよ😊

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