ドゥブロヴニクの海の玄関口、グルージュ港。
長距離バスのターミナルもこのグルージュ港にありますが、旧市街とは少し離れているため、旧市街に行くためには路線バスに乗り換える、またはタクシーなどを利用する必要があります。
この記事では、長距離バス利用者も、クルーズ船、フェリー利用者も利用するドゥブロヴニク港から、ドゥブロヴニク旧市街までの行き方をご紹介します。
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ドゥブロヴニク港から旧市街までの所要時間
ドゥブロヴニク港からピレ門へは、ローカル路線バスで 10 〜 15 分程度。
徒歩でのアクセスは不可能ではないですが、30 〜 40 分くらいかかりますし、アップダウンもあるので、荷物がある時はおすすめできません。
また、長距離バスターミナルには、だいたいいつも数台のタクシーが止まっています。
こちら、フラットレート(定額)で 10 ユーロ(現地通貨でだいたい 75 Kuna 程度)としているものが多いです。
普通にメーターをつけてもらうより心持ち安いくらいなので、荷物が多かったり、それなりに人数がいたりする場合はタクシーは楽で賢い選択。
こちらも 10 〜 15 分もあれば、旧市街のピレ門まで行くことができます。
バス料金
ローカル路線バスの料金は、現金払いの場合は 15 Kn。
キオスクでバスチケットを買うと 13 Kn です。
バスチケットはバスターミナル内、またはターミナルを出てすぐのところにある売店で買うことができます。
現金で払う時は、乗る時に運転手さんにお金を渡しましょう。
バス内で支払いをする場合、まず、現地通貨であるクーナしか受け付けてくれません。
クーナの手持ちが無かったけれども、バスには乗ってしまった…という時は、思い切ってバスの中の人に「Can someone change euros to kunas? 誰かユーロをクーナに替えてもらえませんか?」と聞いちゃうのもありです。
日本でそんな事する人は見たことないと思いますが、こちらでは、まあありです。
ヨーロッパは交渉したもの勝ち、これ覚えておきましょう。
ちなみに、運転手さんは頑なに拒む事が多いので、嫌がられたら早々に諦めて、周りの人に声をかけたほうが早い。
また、高額紙幣を出して断られた方を見たことがあるので、高額紙幣しかない場合はバスターミナルかキオスクで事前購入を。
なお、このバスチケットは 1 時間有効で、有効期限以内であればバスの乗り降りは自由です。
もし、59 分以内に市内でバスを乗り換える(※または戻ってくる)必要がある場合、チケットのほうが絶対にお得。
詳しくは「ドゥブロヴニクのローカル路線バス: 市内の移動」ページをご覧ください。
長距離バスから路線バスへの乗り換え
路線バスの停留所は、長距離バスターミナルを出た目の前の道路脇にあります。
バスを降りたら、ターミナルの建物を背にして辺りを見回してみてください。
バスの駐車スペースの向こうに、乗用車の駐車スペースのようなところがあり、多くの場合、このあたりにタクシーが数台います。
この駐車スペースのさらに向こうにはフェンスがあり、フェンスの切れ目あたりには小さな売店。
これがドゥブロヴニク長距離バスターミナルの出入り口です。門があるでもなく、標識があるでもなく、「え?ここで合ってる?」と心配になるくらいさりげない出入り口ですが、合っていますのでご安心ください。
さあ、駐車スペースを横切り、売店の脇を通って外に出ましょう。
右手を見ると、小さなバス停留所があるはず。
こちらが市内をめぐる路線バスのバス停。
バス停の壁には、バスの番号つき路線図&時刻表がはりだしてあります。
ここのバス停留所を通るバスはほとんどピレ門に行くはずですが、いつ何時どのような変更があるかわからないので、念のため貼りだされた路線図でご確認を。
面倒だったら、やってきたバスの運転手さんに「ぴれ?」と聞けば OK 。
「ピレ」というのは旧市街を取り囲む城壁のメインゲートの名前で、このピレ門の前にバスロータリーがあるのです。
ピレ門につくと、だいたいの運転手さんが「ぴれー!オールドシティ!」的なことを言ってくれます。
言ってくれない場合も、全員ここで降りるのですぐわかります。
時間帯や季節にもよりますが、基本的にピレ門前にはいつも人がたくさんいます。
また、小さいですがロータリーのようにバスがくるっと回れるようになっています。
そして、ピレ門に入る橋を渡れば、もうそこはドゥブロヴニクの旧市街の中です!
ちなみに、バスチケットは片面に写真、反対側真っ白なもの。
なんとなく、写真を上にした気持ちになりますが、バス内のカードリーダーに挿入して読み込ませる時は、ひっくり返して裏の真っ白な方を上にして読ませます。
チケットは回収されずに戻ってきます。
カードリーダを通してから 59 分有効なので、時間内にまたバスに乗る予定があったら、チケットはきちんととっておきましょう。
現金で運転手さんに支払う場合はお金の受け渡しのみで、チケットは特に必要ありません。