ドゥブロヴニクへのアクセス

ドゥブロヴニクへは、空路、陸路、海路でのアクセスが可能です。日本からの直行便はチャーター便を除いてありませんが、ヨーロッパの多くの空港から、格安の直行便が出ているため、一度の乗り換えで行くのは難しくありません。

また、多くの長距離バスが乗り入れているため、観光がてら色々なところを見て回って、景色を堪能しながらバスでくるのもなかなか良いもの。

この記事では、ドゥブロヴニクへアクセスする代表的な方法をご紹介します。


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空路でのアクセス

日本からドゥブロヴニクへは、ハイシーズンのチャーター便を除き直行便がないため、通常どこかで 1、2 回の乗り継ぎが必要です。
ヨーロッパ、または中東のどこかの都市を経由するのが一般的。

ザグレブ行きの飛行機の方が多いため、日本 → どこかの経由地 → ザグレブ → クロアチア国内線に乗り換えてドゥブロヴニク、というルートになることも珍しくありません。

乗り継ぎの時間、ルートの効率などにより変動はありますが、だいたい 16 時間 〜 22 時間ほどかかります。

スカイスキャナーのような、複数の航空会社や代理店を検索し、結果を一覧で表示してくれるサイトを使うと、お得な航空券が効率よく探せます。

ただ、このようなサイトで料金と所要時間の目安がついたら、利用する航空会社のサイトでも、同じ日程で検索しなおしてみてください。
意外と、航空会社で直接予約したほうが安くなることもあったりします。

マイルを貯めたい場合なども、直接予約した方がメリットが大きくなることがあるので、忘れずにチェックしましょう。

なお、日本 – ザグレブ間のフライトは比較的安価なことが多く、利用しやすいです。

そのため、利便性の上でも、価格の上でも、ザグレブに飛んでからクロアチア国内を陸路・海路で移動し、ドゥブロヴニクに入る(帰りのみクロアチア航空でドゥブロヴニク-ザグレブ間片道フライト)というルートもおすすめ。

この形を取ると、クロアチアだけでなく、ザグレブ → スロヴェニア(バスか電車) → イタリア(バスか電車) → ドゥブロヴニク(フェリー)などのルートで、ついでに近隣の国々も周ることができます。

バス、電車はそれぞれ数千円と安価。
いきなりスロヴェニアやイタリアに飛ぶより、ザグレブ経由の周遊コースの方がお得になることも珍しくありません。

ちなみに、ザグレブからスロヴェニアの首都リュブリャナ、リュブリャナからイタリアのヴェニスはそれぞれ日帰りも可能な距離です。


陸路: 長距離バスまたは自家用車・レンタカーでのアクセス

ドゥブロヴニクは、隣国ボスニア・ヘルツェゴヴィナ唯一のアドリア海沿岸の都市、ネウムによって、クロアチアの他の国土から切り離された飛び地。

そのため、クロアチア国内から陸路でドゥブロヴニクにアクセスする場合、ネウム経由時に国境での出入国審査が必要となります。
パスポートの確認が行われますので、パスポートはすぐ取り出せるようにしておきましょう。


長距離バス

ドゥブロヴニクとクロアチア国内外を結ぶ長距離バスはたくさんあり、値段も安く、バスもほとんどは清潔、快適で便利です。
Rome2Rio や BusCroatia などを使うとバスの路線、時間などの比較ができます。見比べて、都合のよいものを選びましょう。

シーズンによってバスの運行状況は大きく異るので、必ず最新情報を確認する事をおすすめします。

バスのチケットは、オンラインで買えるものもありますし、そうでなければ、乗車予定のバスターミナルで直接購入します。
ターミナル以外の場所で乗り込む時は、運転手さんに目的地を告げ、直接料金を払います。車掌さんがいる場合は、席まで回ってくるので、そこで払うか、またはチケットを提示します。

大きな荷物を預ける場合は、荷物代として 5 〜 10 Kn ほど追加料金が必要になることがあります。この場合は、荷物を預ける時に運転手さん、または車掌さんに払います。

バスはハイシーズンになると満席で乗車できないこともあるので、シーズンによってはオンライン予約しておくと安心。
オンライン予約した場合は、チケットを印刷する必要があるのか、それともスマホの画面の提示で十分なのか事前に確認しておきましょう。

また、時間に余裕がある場合は、数日前〜数時間前にバスターミナルに立ち寄ってチケットを買っておくのもおすすめ。

なお、同じような時間帯、ルートで運行会社の異なるバスが複数走っている場合があります。
自分が予約したバス会社のバスかどうか、必ず乗り込む前に確認しましょう!

バスが走りだし、チケット確認がおこなれるタイミングで、違うことがわかると、そのバスのチケットを買い直すよう言われます。
ここで支払いを拒否すると、途中で降ろされてしまうことも!!

実際に、日本人の女性がこのような経緯で夜中にプリトヴィツェ近くの山中でバスから放りだされて放置されるという出来事があり、ニュースになったことがあります。
オンライン予約をした場合は、くれぐれも確認を怠らないようご注意ください。


自家用車・レンタカー

自家用車やレンタカーでドゥブロヴニクにアクセスする場合、ルートはともかく、ドゥブロヴニクの駐車場をどうするかを先に考えておいたほうがよいです。

公共の駐車場はありますが高く、混んでいますので、駐車場のある滞在先の確保が必須。

駐車スペースを確保した上で、車を借りるのであれば、港や空港付近に多くのレンタカー業者が軒を連ねています。
また、観光局のホームページにもレンタカー業者の連絡先が記載してあるので、事前に連絡しておくとスムーズです。

また、エアラインのマイレージクラブなどで、海外レンタカーでマイルがたまってさらに割引もあるケースなどもけっこうあるので、マイレージクラブに入っている方はチェックしてみるといいですよ😊


海路: フェリーまたはクルーズシップでのアクセス

ドゥブロヴニクはもともと海運で栄えた都市国家。
海路によるアクセスは現在も充実しています。

イタリアのバーリからの国際フェリー、およびクロアチア国内のスプリット、コルチュラ、フヴァル、ミェット等の都市や島々を経由するフェリーなど、ルートは様々。
また、近隣のツァヴタット、ムリニ、スレブレノなどの街とはスピードボートで行き来することができます。

船を利用する際は、Rome2Rio などでルートや値段の目星をつけ、各フェリー運行会社のサイトで最新情報を確認するのがおすすめです。
ちなみに、Google Map を見ると、フェリーのルートも記載されているので、こちらも参考になります。

フェリーの運行状況、および停泊地はシーズンや気候によって大きく変動します。
必ず、直前に再確認を。

また、2017 年より、日本でも最近配車サービスを展開し始めた Uber が、クロアチアではなんとそのスピードボード版、Uber Boat をサービスイン。
Uber のサイトで料金の見積もりもできるようなので、興味があったら見てみてください(車のルートしか出てこないことが多いですが)。

さて、クルーズシップは、通常は旧市街からはちょっと離れたドゥブロヴニク港への入港。
旧市街へは、別途バスなどに乗って移動することになります。

多くの場合、クルーズ船が旧市街へのバスを出しており、クルーズ船が大量に入港した日は、一気に 1 万人を超える人が旧市街につめかけ、大混雑になることも。

ドゥブロヴニク港はラパドやバビン・クックなど、旧市街以外の見どころへもアクセスしやすいので、混雑する旧市街を避けて美しいビーチでゆったりしたい場合などは、ローカル路線バスなどでそちらへ行くのもおすすめです。

ローカル路線バスは、港に並行する Obana Ivana Pavla II 通り沿いを走っており、バス停に路線図と時刻表があります。料金は 15 Kn です。

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