知られざる民泊先進国、クロアチア。でも、民泊は未経験で…という方に、実際に宿泊して気に入ったところだけをレビューとしてご紹介します。
今回は旧市街のど真ん中にある、クラシカルで素敵なアパートメント、スンツェ・パレス・アパートメントの宿泊レビューです!
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スンツェ・パレス・アパートメント
スンツェ・パレス・アパートメント(※リンク先は公式サイト、英語)は、ドゥブロヴニク旧市街のど真ん中にあるアパートメント。
クラシックなブティックホテルのような内装が素敵な、居心地のよいお宿です。
お部屋にはキチネット(小型キッチン)がついていて、ちょっとお茶をいれたりするのはもちろん、朝市で買ってきたチーズなどをおつまみに優雅にワイングラスでおいしい地元のワインを楽しんだり、時には自炊してみたりと、それこそ暮らすように滞在できるところも魅力的。
ちなみにこちら、いわゆるホテルとは違って、旧市街の普通のお家を宿泊施設としている、いわゆる民泊に近い(個人経営ではなく、いくつか物件を持つ企業のようですが)お部屋です。
そのため、常時レセプションに人がいるわけではないのですが、スタッフさんが毎日、掃除や洗濯、備品の補給などのために決まった時間にやってくるので、何かちょっと足りなくなったりした場合もすぐ声をかけられてなかなか便利でした。
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、この「すぐに声をかけられる」といのは、他のアパートメントだと当たり前ではありません。
宿との連絡は電話かテキストメッセージになるのが普通なので、スタッフさんとすぐに直接コミュニケーションがとれるのは、泊まる側からするとポイント高いです。
ベッド、デスク、バスルームも綺麗で品よくまとめられていて、内装という点ではとてもちゃんとしたホテルっぽいです。
正直なところ、日本の割とよいビジネスホテルなどと比べても、ずっと居心地いいし、高級感もありますね。
宿泊レビュー
管理人がスンツェ・パレス・アパートメントに滞在したのは 2015 年 9 月下旬。
お部屋はスーペリアスタジオというタイプで、カップルで滞在するお客さんが多いそうです。
クロアチアは民泊の歴史が長く、法整備がきちんとされていて、民泊も、ちゃんと届け出をだして正規営業しているところには、ホテルと同じ要領で星ランキングがつけられています。
こちらのお宿は星 4 つなので、民泊の中ではかなり設備が充実していることになります。
お値段は、ドゥブロヴニク旧市街のアパルトマンとしては中堅といったところ。9 月に入ると、ハイシーズンよりお値段がちょっと下がるのですが、それで日本円にして 1 泊 1 万 5 千円弱でした。
海外での宿泊料金は、通常、部屋ごとのお値段で、一人あたりのお値段ではないため、カップルで利用する場合はかなりリーズナブルに感じられますね。
当サイト管理人、本業(※会社員)の方の出張だと、国際ブランドの 5 つ星ホテルに宿泊することが多いんですが、日本だと、5 つ星でもお安め(安くないけど)の部屋だと、息が詰まりそうなほど小さいことがあるんですよね…。
ここは、とても広いというわけではないですが、それよりゆとりがあるように感じました。
おすすめポイント 1: 抜群のロケーション
こちらの大きな魅力の一つが、抜群のロケーション。
旧市街のど真ん中にあるため、アクセスは非常によく、どこにいくのにも便利です。
あとですね、ドゥブロヴニク旧市街には、公衆トイレがほとんどありません。
そのため、ドゥブロヴニク旧市街を散策中、ちょっとお手洗いに…なんていう場合も、いちいちカフェに入ってコーヒーを飲みついでにトイレを借りる、といったことをせず、気軽に自分の部屋に戻れるのが地味にありがたかったりするんです。
トイレ近い人には、めっちゃ大事…。
このロケーションでもう一つありがたいのが、お宿まで、階段がないこと。
ドゥブロヴニクは、クロアチアの中で、階段数 1〜2 を争う階段だらけの街。
というか、実際 1 位か 2 位なんですが、どっちか忘れてしまいました😅
したがって、宿はよく選ばないと、思いスーツケースを抱えてえっちらおっちらと、石畳の階段を延々と登る羽目になります。
それが、スンツェ・パレス・アパートメントの場合、建物の入口まで、階段が一切ありません。
ゼロ。
建物の中は階段になるものの、常識的な時間にチェックインする場合は、スタッフさんが手続きのためやって来てくれて、荷物運びを手伝ってくれます。
階段は割とゆとりのある作り(※これもドゥブロヴニクでは貴重!)なので、荷物を抱えあげるのもそんなに大変ではないです。
なお、旧市街の中は、建物の保護のためエレベーターがつけられないことになっています。
ごく一部の特別な場所を除いて、建物内にエレベーターはないので、宿まで階段がない上に、中の階段がきつくないというのは、とてもありがたいことなのです。
おすすめポイント 2: 設備とアメニティ
上述の通り、スンツェ・パレス・アパートメントには、中〜長期の宿泊でも快適に過ごせる設備が一通りそろっています。
また、民泊だとアメニティが揃っていないところも多い中、こちらはシャンプーやコンディショナー、ボディソープ、石鹸などがきちんと揃っていました。
無料Wi-Fi、衛星テレビ、ヘアドライヤー、セーフティボックスなども完備。
ベッドもしっかりしていて寝心地がよく、タオルも厚手のきちんとしたもので使い勝手よし。
バスルームにはバスタブはなく、シャワーのみ。
ただし、シャワーブースは広くゆとりたっぷり。
また、これは日本の方にどれだけ需要があるか、ちっともわからないんですが、普通のシャワーだけでなく、欧米で大人気のレインシャワー(※天井に大きめのシャワーヘッドがついていて、雨のように降ってくるシャワーが楽しめる)もついています。
個人的な感想としては、レインシャワーは髪の毛を洗ってもしっかり地肌まで流せているかピンとこないし、ちょっと滝行的に感じられたりするし、息継ぎしにくいしで、魅力があんまりよくわからない😅
ちなみに普通のハンドシャワーの方は、シャワーと蛇口の切り替えが日本ではあまり見かけない、レバーではなくて水栓の一部を引っ張って切り替えるタイプ。
ここのシャワーについては、シャワーヘッドにつながるホースの根本の金属パーツが動くようになっていて、これを引っ張ることでシャワーに切り替えることができます。
日本人の方に「シャワーが出ない」というご相談を頂いたことがあるので、ご参考までに。
そして、部屋以外の設備で嬉しかったのが洗濯機。
もともと、洗濯機は設備一覧に記載されていなかったため期待していなかったんですよね。
しかし、数日間滞在するので近くにコインランドリーがないか聞いてみたところ、1 階のバックエンドにある洗濯機と洗剤を自由に使わせてくれたんです😍
そこまでしばらく移動続きで、洗濯物がたまっていたので、これは大変助かりました。
シーツやタオルもこの洗濯室においてあって、もし滞在中に新しいタオルが欲しくなったら持っていいっていいですよ、と言ってくれたのも嬉しかったです。
ドゥブロヴニクの 9 月は実質夏で、10 月、年によっては 11 月に入っても海で泳ぐことができるような場所なので、タオルが多めにあるのはとてもありがたいのです。
おまけのおすすめポイント: お隣がセルビア正教会 → 旧市街有数の猫のたまり場
スンツェ・パレス・アパートメントは、すぐお隣がセルビア正教会。
こちら、クリスチャンの多いクロアチアでは数少ないセルビア正教の教会で、ドゥブロヴニクの他の教会とは大きく異るユニークな場所です。
建てられたのは 1877 年と、ドゥブロヴニク旧市街では新しい方ですが、歴史的価値の高い貴重なイコンのコレクションなどを保有する、とても美しい場所です。
そして、教会の美しさや歴史的価値はそれはそれで大変に重要なのですが、もう一つ。
こちら、猫の多いドゥブロヴニク旧市街でも、特に猫がよく集っている、猫好きにはたまらない場所なんです😍
しかも、セルビア正教会は、すこし高くなった土台の上に建てられているため、猫がちょうど目の前に来る。
人懐こい子が多い旧市街なので、けっこう遊んでくれたりして、たいへん幸せな気持ちになれます。
チェックインについて
中に入るとかなりホテルっぽいスンツェ・パレス・アパートメントですが、上述の通り、ホテルとは違って、常時スタッフのいるレセプションがあるわけではありません。
そのため、チェックインをするには、事前にホストに到着時間を連絡して、チェックイン時間を決める必要があります。
管理人は予約の際、海外ホテル検索、Booking.com
を使う事が多いのですが、こちらだと、アプリから到着時間のお知らせができてとても便利。
予約する時点で時間がわかっているなら、プルダウンメニューから時間帯を選べばいいだけ。
予約の時点で時間がわからない場合でも、アプリやウェブサイトからチャットで気軽に先方に連絡できるので、それも楽。
時差もあるし、電話をするのはなかなかハードルが高いですからね。
チャットなら、メールよりもかしこまらず、気軽に連絡できますし。
到着予定時間を知らせる表現
宿に到着予定時間を知らせる時は、次のような表現を使います。
I just wanted to let you know that I am arriving around 予定時刻 at your property. Looking forward to seeing you soon!
Thanks,
管理人
複数人の場合は、”I” を “We” に、”I am” を ” We are” に変更してくださいね。
しなくても通じるので、面倒だったらコピペで大丈夫です。
アクセス
ピレ門から旧市街に入り、そのままメインストリート、ストラドゥン(プラツァ通り)を直進します。
続いて、「 Nikole Božidarevića(ニコレ・ボジダレヴィチャ)」というプレートのついた小道で右折。
これは、ストラドゥン(プラツァ通り)沿いで一番広い枝道、 Široka(シロカ)通りの次にある、細い小道です。
細い小道をずっと進むと、セルビア正教会が左手に出てきます。
スンツェ・パレス・アパートメントは右手にあるので、建物の壁にあるドアを探しましょう。
暗証番号を入力するキーパッドと、住人の名前のついたドアがいくつかあり、そのうちの一つに「Sunce Palace Apartments」と小さく表示されているはず。
このほかに看板やサインなどは出ておらず、一見普通の住宅のようにも見えますが、そこであっているのでご安心ください。
暗証番号は前もってメールなどで連絡してもらえます。
チェックインの時間の打ち合わせができていれば、スタッフさんが中で待っていてくれると思います!