お酒の消費量は世界トップクラス、知られざるお酒大国クロアチア。
お酒好きの方は、美しい風景や街並、味のある路地裏を楽しみながら、現地で人気のお酒も試してみたいのでは?
治安もよく、夜の外出、街歩きも心配なくできるドゥブロヴニクなので、気持ちよくお酒を楽しみに行きましょう。
今回は、ドゥブロヴニクでお酒を楽しむための情報をご紹介します。
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ドゥブロヴニクのバー事情
ドゥブロヴニクは、ヨーロッパを始め、世界中の人が訪れる観光都市。
更に、周辺はワイン産地に囲まれ、クラフトビール工場もあり…となれば、バーが沢山ないわけがありません!
ワインバー、ビアバー、パブ、アイリッシュパブなど様々なタイプがあり、普通のカフェでもお酒がおいてあるところも多く、好みや気分で選びたいところを選べて嬉しい限り。
例を上げるなら…
デートなどでしっぽり大人飲みしたいなら…
- ワインバー
- ビーチバー
- 洞窟バー
友達とわちゃわちゃお話しながら楽しみたいなら…
- ビールバー
- カフェバー
とりあえず飲みたい!ついでにスポーツ観戦もしたい!のであれば…
- (アイリッシュ)パブ
日本の飲み屋さんとの大きな違いとしては、西洋ではお酒はお酒、食事は食事で別のことが多いので、バーには食事を置いていないことが多いです。
あってもオリーブや生ハム、チーズなどの盛り合わせにパンくらい。
なので、日本だと「お酒を飲みに行く」と言っても、実際はお酒を飲む場所でいろいろとおつまみを頼むと思うんですが、こちらでは基本的に本当にお酒だけ飲む感じです。
そして、お酒だけ飲むんですが、人前で酔って羽目を外すのはよろしくないので、酔うために飲む、という飲み方も少ないと思います(羽目を外すために訪れている観光客を除く)。
なにかお腹に入れないと酔っちゃうよ、という場合は、先にどこかでなにか食べてから行くか、パン屋さんなどでちょっとなにか買って、着いたら飲む前に食べちゃうとよいです。
バーにはご飯はそもそも置いていないので、ちょっとパンだのチェヴァピだのを持ち込んで食べるくらいは、しても怒られません。
お店の皆さんも、お腹がペコペコでお酒飲めないのわかってますから。
または、締めのラーメンじゃないですが、締めのバーガーですかね。
ドゥブロヴニク旧市街で一番遅くまで開いているごはん屋さんといえばバーガータイガーですから。
夜中の 2 時とかにがっつくバーガー、うまいです。
お酒のバラエティについて
日本だと、お酒を出す場所だと、多少の違いはあるにしても、なんだかんだでビール、ワインに日本酒、カクテルにチューハイにハイボール…などなど、めちゃくちゃ沢山の種類のお酒がおいてありますよね。
これ、多分世界的にはわりと珍しいかもしれないです。
多いのが、ワインバーならワインばっかり。
アイリッシュパブならビールとサイダー(シードル)くらい。
これに、ちょっとばかりラキヤやチェリーブランディなどが置いてあるときもあるかも、くらいの感じがスタンダード。
カクテルは、カクテルを置いている店に行かないと全くないこともありますね。
あっても、ジントニックやラムコーク、マルガリータのようなスタンダードなものくらいで、バラエティはさほどないことが多いです。
観光客がおおいお店だと、ちょっと種類が増える感じです。
地元の人が多いところでは、圧倒的にビールばっかり、というケースが多いかもしれない。
着席 〜 注文 〜 会計の流れ
筆者のまわりの、海外旅行をあまりしていないお友達と話をしていると、「海外でバーに行ってみたいけど、どうしていいかわからないから怖くて入れない」という方が意外と多ことがわかりました。
そのため、今回はそんなお友達のリクエストに答えて、席につくところから書いていきます。
それは分かるよ…という方はどうぞ読み飛ばしてくださいね。
ドゥブロヴニクの旧市街では、テラス席はすごくアプローチしやすいので、初心者は特にテラス席おすすめ。
いいな、と思うバーがあったら、空いている席を探して、勝手に座ります。
座ったら、店員さんが来るまで待ちます。
それを待つ間、テーブルにメニューがあるバーだったら、メニューとじっくり相談しておきます。
なかなか来ない場合は、店員さんに手をあげて合図してきてもらいます。
この時「エクスキューズミー」などと言うのは文脈的におかしいので、無言で大丈夫です。
店員さんがきてから、「ハーイ」とか「ハロー」とか適当に挨拶をするのが正しい。
ここで注文にすすむのですが、もし、現地通貨を持っていなくて、クレジットカードやユーロなどで支払いたいと思っている場合は、この時点で先に確認することをおすすめします。
「Can I pay with a credit card / Can I pay with euros?」でいけます。
レストランや、高いお酒と観光客の多いバーなどでは大丈夫かもしれませんが、カフェ、パブなどではクレジットカードは使えないところが多いです。
ユーロもたいてい断られます。
もし、ここでカードもユーロも使えないことがわかったら、「Ohhhh… ok」的なことをモゴモゴ言って、イタタっという顔をして「Thank you」と言って席を立てば、店員さんも「仕方ない。ごめんね」という感じで暖かく送り出してくれます。
こういう場面では、日本だと店員さんのほうが「申し訳ございません」などと言ってくると思いますが、海外での常識的な行動は、お客さんの方が「Thank you」ですよ。
さて、無事に注文に進み、注文を終えたら、またゆっくり飲み物が出てくるまで待ちます。
パブやカフェバーなどでは、多くの場合、飲み物と一緒に、店員さんが伝票を持ってきます。
伝票は、1 回のオーダーごとに 1 枚ずつ出てくるので、何回も飲むとたまっていきます。
これはテーブルの上にでも置いておき、最期に全部合算した金額にチップをのっけるか、または端数を切り上げて程よくした金額をまとめて払います。
基本はテーブル会計。
一人ずつ別会計にするのは無理、という前提で、割り勘は合算の時に済ませましょう。
こちらのお友達と飲む時は、割り勘するときは相当ざっくりですね。
ざっくり割って、各自がちょっとずつ端数を切り上げて出すので、結果としてちょうどいい感じに色のついた、キリのいい金額がテーブルに乗ることになります。
小額紙幣がなかったりして、各自がほどよく端数を切り上げて出すことができない時は、だれかがまとめて払ってくれたり、多く出してくれたりすることも多いです。
チップについて
チップをどれだけ置くかは、場所、内容、値段、サービス料が値段に含まれているかなどの要素で変わってきます。
…が、ざっくり言うと、ドゥブロヴニクでは、感覚的には次のような感じ。
- カフェ、カフェバー、パブなどでお酒を飲んだ
- 端数を切り上げて、キリのいい金額にする
- 金額が大きい場合は、キリの良い金額への切り上げ額をちょっと気前よくする
- ファーストフードや軽食を食べた
- チップ不要
- 小銭のお釣りはいらないなーと思ったらお釣りを断る(お釣りを出された時に it’s ok と言って受け取らなければよいです)
- ワインバーやラグジュアリーなバーなどでお酒を飲んだ
- ざっくり 10 % 前後くらいのチップはまあ妥当
- 20 % までだすと割と奮発した感あり(受け取る方も お!期待より多いな という反応になることが多い)
- 高いところに行くほどサービスがきめ細かくなる(はず)なので、チップも上がります
なお、日本のガイドブックなどで、「クロアチアはチップ不要」と書かれているのを見かけることがあります。
チップは心付けなので、たしかに払わなくてもいいんですが、現地の友人たちを見ている限り、少なくともドゥブロヴニクでは、ほぼ皆払っています。
なので、あまりガイドブックを鵜呑みにして、非常識な行動をとってしまうのもよろしくないかと。
地元の人も払ってるよ、ということを前提とした上で、どうするか考えてみてくださいな。
なお、個人的な感想としては、チップをうまく使うと、旅の経験はすごく良くなります。
日本でもチップ導入してほしいくらいです。