ジェラートといえばやっぱりイタリア。「クロアチア!」という方は…まずいませんよね?しかし、クロアチアは実は知られざるジェラート大国。
特に、アドリア海を挟んでイタリアのお向かいにあり、歴史的にもイタリアのヴェネツィア共和国の支配下にあった時代が長かったダルマチア地方は、街中ジェラート屋さんだらけと言っても過言ではありません。
今回は、たくさんあるジェラート屋さんの中から、地元の人にもデザート屋さんとして愛されており、ありがたい事に冬場でも開いている人気店、ドルチェ・ヴィータをご紹介します。
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ジェラートだけじゃない。地元でも人気のスイーツのお店です
ドルチェ・ヴィータは、世界中の旅行ガイドの常連店。
何語のガイドを開いても載っているのではないかという人気っぷりで、いつ行っても観光客の姿はありますし、ハイシーズンには入るのも困難なほど混雑することも。
観光客の皆さんに人気なのはジェラートですが、ドルチェ・ヴィータは決して観光客向けのお店ではなく、ちゃんと地元の人にも愛されている実力派。
あまり混んでいない時間帯や季節に行くと、地元のおじさんたちが奥の方の席でクレープ(クロアチア語ではパラチンケ)を食べているのをよく見かけます。
年季の入ったスイーツ男子、素敵。
ケーキ類もありますが、日本人の好みからするとやや甘すぎると感じるかも。
とは言え、アメリカのケーキのような、ベッタベタの甘さではないです。
コーヒー大好き&コーヒーはトルココーヒーかエスプレッソベースなクロアチアなので、濃いコーヒーと一緒にいただくことを想定した甘さなのかもしれません。
ちなみに、日本の繊細なケーキとは方向性は違うものの、チョコレートやフルーツ、ジャムなど、素材からこだわって創作するところは一緒。
地元では誕生日や結婚式など、記念日ケーキの御用達でもあります。
ほんのり家庭的な雰囲気のケーキが好きだったら、ここのケーキは胸にズキュンとくるかもしれません。
なお、クレープやワッフルは、お食事間のおやつとして食べるとパンチがありすぎる(けっこうお腹にたまる)かもしれないので、いっそ朝ごはんとしてコーヒーと一緒にいただくのも個人的にはおすすめ。
甘さとコーヒーがダブルでパンチしてくるので、しゃきっと目が覚めて元気がでます。
刻んだ焼きリンゴをパイ生地で巻いたような食べ物、シュトルーデルなども美味しいですよ。
おすすめジェラート
さて、地元の人にとってはスイーツ店でも、観光客の皆さんに圧倒的人気を誇るのは、ドルチェ・ヴィータのジェラート。
クロアチアのジェラートは、イタリアのジェラートよりも軽く、ふわっとした食感のものが多いです。
そして、ドルチェ・ヴィータのジェラートは、さらに一層ふわっと軽い舌触りなんですね〜。
なんですかね、このふんわりした感じ。
ソフトクリームとも違うし。
バケツで食べられますね、多分。
フレーバーはいろいろあって、他のジェラート屋さんにもあるような基本フレーバー(チョコレート、バニラ、チーズケーキ、ストロベリーなど)はもちろん、ちょっと珍しいものも幾つか見られます。
店名そのままの看板フレーバー、ドルチェ・ヴィータを始め、ヘーゼルナッツ、レモン、ピスタチオ、ビターオレンジなど。
だいたいなんでも美味しいですが、ピスタチオとビターオレンジは好みが分かれるかもしれません。
あまり子どもウケはしなさそうな味でしたね〜。
ナッティなのと、ちょい苦みがあるのとで、大人味なんですよね。
筆者は好きですが、アイス!というのを求めているとギャップはあるかも。
ドルチェ・ヴィータはベリーたっぷりで美味しい!
これは万人受けするテイストですね。
食べ歩きしながら旧港あたりの眺めのいいところまで行き、海を見ながら食べるのが幸せです。
ポロポロ落ちるワッフルコーンのかけらをせっせとつまむハトを見るともなく見ながら、海を目の前にジェラート。
最高。
ちなみに、ドゥブロヴニク旧市街では、グンドリッチ広場で毎朝朝市が開かれているんですが、正午の鐘がなって片付けが始まる時、ハトに餌付けをする習慣があります。
そのため、ハトに何かあげても特に問題視されることはありません。
アクセス
ピレ門からドゥブロヴニク旧市街に入り、ストラドゥン(プラツァ通り)を旧港の方向に直進します。
フランシスコ会修道院の角から数えて 5 本目の路地、ナリェシュコヴィチュ通り(Nalješkovićeva Ulica)を入ってすぐのところにドルチェ・ヴィータがあります。
ドゥブロヴニクでは、お店の軒先にお店のロゴ入りのランタンが掲げられています。
左手(スルジ山側)の路地を覗き込み、アイスクリーム柄のランタンを確認しながら進みましょう。
おまけ情報: スプリトの行列ができるジェラート屋さん
ドゥブロヴニク情報ではないのですが、ジェラートつながりでもう一店ご紹介。
スプリト(Split)もドゥブロヴニクと同様、あちこちジェラート屋さんだらけ。
多少違いはあるものの、どんぐりの背比べでどこも普通に美味しいです。
しかし、そんな中飛び抜けて美味しいジェラート屋さん/ケーキ屋さんがひとつ。
Luka というお店で、旧市街のはずれにあります。
ドゥブロヴニクのドルチェ・ヴィータも大好きですが、このスプリトのルカ(Luka)とどちらか一つを選べと言われたら、ルカを選ぶかも…。
ルカの方はよりジェラートらしいジェラートで、フルーツやチョコレートとクリーミーさのバランスが抜群。
フレーバーの美味しさが鮮明に際立ちます。
旧市街中心部からはちょっと離れているのですが、わざわざ足を運ぶ価値あり。
ここのジェラートは本当に美味しいです。
そしてジェラートのプレゼンテーションが美しい。
センスあるわ〜と思わず唸らずにはおられません。
ケーキも間違いない美味しさ。
いつも混んでいるので、行列嫌いには非常につらいんですけどね…。
観光客が大挙して押し寄せるようなエリアではないのに、すごいことです。
でも食べると納得。
まあ、並んででも食べますね、これは。
スプリトに行ったら必ず行くジェラート屋さんです。
スプリト観光の際、お時間に余裕があったらぜひお試しを。