ドゥブロヴニク周辺にはいくつかローカルの市場があります。
地元で取れた生鮮食品やはちみつ、オリーブオイル、乳製品などを入手するには、地元の人にも愛されているこういった市場に行くのが一番!
自炊派の食材だけでなく、おみやげになるようなもの、その日のおやつになるようなものも多いので、宿泊場所の近くに市場があったら、ぜひトライしてみてくださいね。
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グルージュの市場
クルーズ船やフェリーのやってくるドゥブロヴニクの海の玄関口、グルージュ港近くには、ファーマーズマーケット的な市場があります。
アドリア海でその日に採れた新鮮な魚介類、野菜類や果物、お花などが手に入る、市民の胃袋を支えるマーケットで、ドゥブロヴニク市内のレストランもここで仕入れをすることが多いそうです。
基本的に地元の人向けなので、旧市街内のグンドリッチ広場の市場より規模が大きく、お値段もこちらの方が控えめ。
6:30 頃からぼちぼち開いてきますが、ベストタイムは 7 〜 8 時頃。
地元の人率が最も高い、鮮度、質、量全て一番よいものが集まる時間帯です。
地元の農家自家製のオリーブオイルやワイン、はちみつは絶品!
市場のすぐ横にバス停があり、アクセスの良さは抜群。
ローシーズンにはお昼ごろまで、ハイシーズンには 15 時近くまでオープンしています。
金曜日、土曜日が最も人出が多いため、品揃えもいいです。
魚介類は、経験なクリスチャンの方は金曜日はお肉を食べず、お魚のみになる関係もあり、金曜日がベスト。
グンドリッチ広場の市場
ドゥブロヴニク旧市街内のグンドリッチ広場では、午前中毎朝、市場が開かれています。
売られているものは、お土産もおおいですが、それ以外にも、ドゥブロヴニクの東側に広がる、農業が盛んなコナヴレ地域(空港があるのもコナヴレ)からのとれたての野菜、果物などが売られています。
昔は本当に地元の人向けだったそうですが、今は観光客向けのお店が多くなりました。
この地方の名産であるラヴェンダーグッズ、オレンジピール、刺繍製品など、おみやげ向きの物もたくさん出品されています。
お酒好きな方のおみやげに、ホームメイドのラキーヤもおすすめ(Rakija、グラッパのクロアチア版)。
基本はブドウから造る蒸留酒で、フルーツやハーブを漬け込んだものもあります。
わかりやすさのためか、’Grappa’ と書いてあることも多いです。
なお、こちらの市場、12 時に近くの時計台の鐘を合図にクローズしますが、鐘が鳴り終わった時に、鳩に餌をあげるのが伝統になっています。
たくさんの鳩が飛び交うので、石造りの旧市街に鳩が舞う素敵な写真が撮れる絶好のチャンスです!
ラパド(Lapad)の市場
DOC というショッピングセンターの裏にあります。
ラパド半島のど真ん中。グルージュの市場と同様、主に地元の人向けのマーケットなので、生鮮食品などが豊富。
グルージュほどの規模はありませんが、ラパドに滞在していて、グルージュまで行くのが面倒な場合などとても便利です。
お土産向きの品物
市場で買える、日持ちができ、日本へ持ち帰ることができるものの例としては、次のようなものがあります。
- ドライフルーツ
- 特にイチヂク。おやつにもどうぞ
- オレンジピールの砂糖づけ
- ドゥブロヴニクの定番のおやつ。日持ちします
- このあたりはそこら中にビターオレンジがあるため、その皮を使ったものが多いです
- オリーブオイル
- 地元の人が育ててコールドプレスした、フレッシュで濃厚なものが手に入ります
- けっこう液漏れしがちなので、蓋がしっかりしまっていることを確認した上、ビニール袋にいれておきましょう
- ラキヤ
- ブドウで作られるものが多いですが、ブドウ以外にもアンズ、プラム、西洋梨、さくらんぼなどを原料とするものも
- ハーブを漬け込んだ薬っぽいものもあります
- ラヴェンダー製品
- 精油、ドライフラワー、ポプリ、サシェ、クリームなど色々あります
- サシェを買ってスーツケースに入れておくと、何気なくパカっと開けた時に幸せな気持ちになれます
- ワイン
- 自家製ワインが売られていることがあります
- 美味しいものと美味しくないものの差が激しいですが、旅の楽しみとしてはトライしてもいいかも
おやつ向きの品物
日持ちの問題や、法律上の規制により日本に持って帰るはできないけれども、せっかくなので是非おすすめしたいものにはこんなものがあります。
おやつにするのもいいし、宿で小腹が空いたときにちょっと食べるのもいいし。
- チーズ
- 周辺の農家の自家製チーズなどが売られていることがあります
- ジビエ好きな方、臭いチーズ好きな方はカイマクや山羊チーズ、オリーブオイルに漬けて熟成させたチーズを探してみて
- プロシュート
- ダルマチアはプロシュートのレベルが高い!冬場にふく暴風、ブーラがいい仕事をして、いい具合に肉をほどよく乾燥させつつ熟成させてくれます
- 日本には持って帰れない(肉製品の持ち込みは禁止)ので、現地にいる間に食べまくろう!
中・長期で滞在する時は、こういうものと地元のワインなどを宿においておけば、「今日はもう外食疲れたな〜」という時、近くでパンだけ買ってくれば OK!
ヨーロッパだと、意外とおうちごはんはパンとチーズくらいで済ませる人も多いので、逆にこういうのはとてもヨーロッパらしいと言えるかも。
まあ、クロアチアだと、大家族が一緒に住んでいることも多く、一家の台所を預かるおばあちゃんやお母さんが、「これでもか!」くらいの量のおいしいご飯を用意してくれるのも、けっこう一般的ですけどね😁
値切りは基本的にナシ!
最近は減ってきているとは思うのですが、日本の方のなかには、海外の市場では値切るのが当たり前、と思い込んでいらっしゃる方がいるようです。
もしかしたら、値切るのが当たり前の国や地域があるかもしれないとは思うのですが、これは決して世界共通認識ではないです。
むしろ、一般市民が日々の買い物をしにくる、食品などを多く扱う場所では、言い値での買い物の方が一般的なのではないかと。
毎日、いちいち値切らないと適正価格で買い物ができないような市場は、値切らなくても楽に適正価格で買い物ができてる上、営業時間も長く、色々なものが揃っていて便利なスーパーと競合したら、勝ち目ないですから。
ちなみにクロアチアの市場でも、基本的には値切らず、言い値で買うのが普通。
値札もだしてあるので、交渉するのではなく、値札を見て、商品を見て、なんだったら味見もして、買うかどうか決めます。
値切るのは常識はずれな行動なので、嫌な顔をされたり、にべもなく断られたりしても、まあ妥当ですね。
なお、味見はさせてくれる事が多いので、購入する気はあるけど、ちゃんと味を確かめたい…という場合は、「Can I try?」と聞いてみてください。
その結果買わないのは問題ないですが、最初から買う気はなく、味見だけしたい…というのは、お店の経営を圧迫してしまうので控えておきましょう。
食べてみたいならお金を払う、という当たり前のことをちゃんとやる、これが大事です😉