ドゥブロヴニク郊外のローカル路線バス: ドゥブロヴニク – ストン

ドゥブロヴニクと近郊各都市を結ぶ路線バスは、市内の公共交通と同様、Libertas Dubrovnik(リベルタス・ドゥブロヴニク)によって運営されています。
ドゥブロヴニク市外、西に向かう路線は、グルージュの長距離バスターミナルを起点・終点として、ザトン、トゥルステノ、マリストン、ストンなどの各都市とドゥブロヴニクをつないでいます。

ルート沿いに、日帰りで楽しめる素敵な場所がいっぱい。
この記事では、そんなドゥブロヴニク西側の路線バスについてまとめます。


iStock. by Getty Images ポートフォリオ:Mari_mjx
Instagram Profile:@marimjx


ドゥブロヴニク郊外: 西側の見どころ

ドゥブロヴニクのあるドゥブロヴニク・ネレトヴァ州の大部分は、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ唯一のアドリア海沿岸の都市ネウムとの国境線で、クロアチアの他の部分と切り離されています。
したがって、路線バスが行けるのは国境の手前まで。

そして、そんなネウムの沖には、ドゥブロヴニク側からニョキッとペリェシャツ半島が突き出しています。
こちらは地続きなので、もちろん路線バスで行くことができます。

さて、ドゥブロヴニク市の西側にある、路線バスで行ける見どころには次のような場所があります。
なお、ペリェシャツ半島の入り口、ストンまでの所要時間が約 1 時間弱です。


リイェカ・ドゥブロヴァチュカ(Rijeka Dubrovačka)

陸路でドゥブロヴニクに入る際、フラニョ・トゥヂマン橋という、クロアチアの大統領にちなんで名付けられた大きな橋を渡ります。
この橋の下にあるのが、「リイェカ・ドゥブロヴァチュカ」と呼ばれる入り江。

入り江の奥には、世界で 4 番目に短い川、オンブラ(Ombla)があり、汽水域となっているため、珍しい魚などもいて、独特の生態系が作られています。
川沿いにはレストランやカフェなどがあり、ドゥブロヴニクのすぐ近くとは思えないような、ゆったりゆっくりな時間を過ごせる、気持ちのいい場所です。
中世には、貴族の夏の屋敷があり、その名残か、現在もプール付きの豪華ヴィラなどがわりと多くある地域になっています。


トゥルステノ樹木園(Arboretum Trsteno)

トゥルステノ樹木園は、ドゥブロヴニク市郊外にある植物園です。

15 世紀、地元の有力者によって作られたこの植物園は、全体が美しい庭園のようになっていて、Game of Thrones のロケ地にも選ばれています。

海を挟んですぐ近くにエラフィティ諸島が見える絶景ポイント。


スラノ(Slano)

美しい入り江の奥にある小さな街。
先史時代からの居住地であり、周囲にはローマ時代の遺跡なども。

一時期、ドゥブロヴニクの総督の拠点となったこともあり、古い教会も残っている。
ヨットが停泊できる入り江があり、カンファレンスルームなども完備した大型ビーチリゾート、アドミラル・グランド・ホテルを始め、宿泊施設もそれなりの数存在。


ストン&マリストン(Ston & Mali Ston)

ストンとマリストン(※「小さなストン」という意味)幅が狭く、細長いペリェシャツ半島(Pelješac Peninsula)の入り口、両脇を固める小さな街。

ヨーロッパで 2 番目に長い、山肌にへばりつくように作られた変形五角形のユニークな城壁でつながれている。
ローマ時代から変わらない製法で作られる天日塩、ヨーロッパの食通の間でも知られる美味しい牡蠣、上述の城壁や要塞などがある。

マリストンは非常に小さいが、ストンはそれなりの規模なので、歩きまわってもなかなか楽しい。


ペリェシャツ・ワイン・ロード(Pelješac Wine Road)

ペリェシャツ半島はワイン、オリーブ、はちみつなどの産地として知られる。

半島の中心を通るハイウェイ沿いにも多くのワイナリーがあり、試飲や直販を行っているところも。

路線バスは存在するが本数は少ない。
日帰りの観光には自家用車やドゥブロヴニクからのツアーなどを利用するほうが賢明。


オレビチュ(Orebič)

ペリェシャツ半島最大の街。海を挟んだ向かい側にはコルチュラ島の旧市街があり、フェリーで接続されている。
中世、ドゥブロヴニクが共和国として独立していた時代、共和国最大の商業港があった。

街の裏手にはペリェシャツ半島最高峰の聖イリヤ(Sveti Ilija)山がそびえ、海、山両方のアクティビティが楽しめる。

聖イリヤ山には野生のムフロンなども生息しており、ハンティングツアーなども行われている。


路線バスルートと時刻表

ドゥブロヴニク西側のルートは、運行会社サイトで調べることができます。
「West」という方を開いてみてください。

ルートは運行会社サイトのこのページで確認できます。
時刻表だけだと、バス停がどこにあるかわかりにくいので、合わせて見るのがおすすめ。

なお、郊外の路線でバス停が「ドゥブロヴニク」とある場合、これはドゥブロヴニク港の長距離バスターミナルのことを指します。
スラノまでは約 40 分、ストンまでは約 1 時間弱かかります。

料金については、バスターミナルから出発する場合はバスターミナルで行先を告げ、距離に応じた料金を支払ってチケットを購入します。
途中からの利用の場合は、運転手さんに行く先を告げ、その地点から目的までの距離に応じた料金を支払う形になります。

なお、途中のバス停は、標識も何もなく、自力では全くわからない場合が結構あります。
乗り込む時に運転手さんに声をかけ、目的地についたら教えてくれるよう頼んでおきましょう。

最新情報をチェックしよう!