【2022/8 更新】ドゥブロヴニクのおすすめレストラン – 普通のお値段編

 
クロアチアは地方によってかなり物価の違いが大きい国。
ドゥブロヴニク、スプリット、ザダルなどのダルマチアの海岸沿いの人気観光地は、クロアチアの中で最も物価が高いことで知られています。
 
2022 年現在、日本はここ 30 年不況が続き、世界的に見ると、先進国の中ではかなり物価が安い国となっています。
そのため、これらのクロアチアの物価の高い都市に行くと、都内の特に物価が高い地域とほとんど変わらない価格感に驚いてしまうかもしれません!
 
今回はそんなドゥブロヴニクで、特に『低価格』でも『高すぎる』でもないレンジの食べ物屋さんをご紹介します。

【旧市街】グラツカ・カヴァナ・アルセナル:Gradska Kavana Arsenal

『グラツカ・カヴァナ』=『シティ・カフェ』という名に恥じない歴史をもつこちら。

もともとドゥブロヴニク旧市街の港の造船所(アルセナル)だったのを、港側はレストラン、町側はカフェに改造して営業している、ドゥブロヴニクを代表するカフェ&レストランの 1 つです。
ドゥブロヴニク旧市街のルジャ広場に行き、聖ヴラホ教会の横手にあるグラツカ・カヴァナに入り、そのままカフェを通り抜けるとレストランに入れます。

元造船所だっただけあって、港に面した開放的なテラス席(屋根つき)で食事を楽しむことができ、地元の大人の皆さんのデートなどにも利用されがち。
港を行き交う人々や船を眺めながらゆっくりした時間を過ごしたい時におすすめです。

【旧市街 ピレ門外】ドゥブラヴカ 1836:Dubravka 1836

ドゥブロヴニク旧市街のピレ門前広場にやってくると、まず目に入ってくるテラス席のカフェ&レストラン。
こちらが Dubravka 1836、その名の通り 1836 年から営業が続く老舗です。

崖の上を平らにして作った広場にあるので、海側のテラス席に座れば眼下には美しい海。
視線を動かせば旧市街の城壁の一部となっているボカール要塞や、そのお向かいの崖の上にそびえ立つロヴリェナツ要塞も一望できる素晴らしいロケーションがこちらの最大の魅力。

ご飯での利用もお茶での利用もしやすく、コーヒー 1 杯でも気持ちよく過ごせる上、ピレ門側はバスロータリーになっているので、待ち合わせやお出かけ前の一休みなどにもよく使われています。

【旧市街】ヘリテージ・オブ・ドゥブロヴニク:Heritage of Dubrovnik

レストランが並ぶことで知られるプリィェコ(Prijeko)通りの、ピレ門側の端の方にあるヘリテージ・オブ・ドゥブロヴニク。

『ドゥブロヴニクのヘリテージ』を称するだけあって、地元で昔から親しまれてきた料理(のおしゃれバージョン)が楽しめるのが魅力です。
おしゃれバージョンとは言え、地元料理らしい素朴な風情もちゃんとあるので、「少しでもドゥブロヴニクらしいものを食べてみたいな〜」という方にはおすすめ。

ニョッキを添えたパシュティツァーダ(牛肉のシチュー的なもの。プラヴァッツ・マリのワインとよく合います)や魚介のブザラ(白ワイン蒸し的な料理)やブロデット(魚介シチュー的なもの)、スズキやラムなどの各種グリル、タコのサラダやクロアチアのイカ飯的なプニェネ・リグニェ(Punjene Lignje)など、いかにもこの地方らしい食べ物がたくさんあります!

【ラパド】パンタルル: Pantarul

ドゥブロヴニク地元の人々も絶賛、大人気のパンタルル(※実際は限りなく「パンタル」に聞こえる)。

ラパド半島のど真ん中あたりにあり、なんとなく通りかかる…ということはまずない場所ですが、いつも大賑わいなので予約必須です。
それでも観光客も地元の人も両方いる、さすが人気店というレストラン。

味で言えばこちらはドゥブロヴニクエリアではトップクラスなのではないかと。

ちなみにこちら、ご飯とは全く関係ないですが、お向かいがサッカースタジアムです。

【旧市街】タージ・マハル: Taj Mahal

インド料理っぽい名前ですが、こちらはボスニア料理のレストランです。

長らくオスマン帝国の支配下にあったボスニア・ヘルツェゴビナ。
イスラム文化の影響を受け、お料理もクロアチアとはちょっと雰囲気が違います。

定番はチェヴァプチチ。色々な肉のチェヴァプチチが楽しめます。鹿肉(veal: ヴィール)を使ったメニューなども。その他、中東などでもよく見られる串焼き系のメニューも多く、乳製品がおいしい。

日本のガイドブックではあまりメジャーではないようですが、こちら海外のガイドブック常連の有名店。
…だったのですが、なんとこちら 2022 年からミシュラン・ガイド入りを果たしました!!

なので、これから日本のガイドブックへの登場も一気に増えるのではないでしょうか。

さて、実は、クロアチアにはけっこう「肉はクロアチアよりボスニアの方が美味しい」という人が多くいます。
タージ・マハルもお肉料理美味しいので、ぜひ試してみてくださいね!

【旧市街】ルチン・カントゥン:Lucin Kantun

ルチン・カントゥンはちょっと小洒落たものが食べたい時向き。
割とひねった品が多く、少しアジアンテイストを取り入れてみたり、変わった調味料や調理法、プレゼンテーションを取り入れてみたりしてなかなか楽しいです。

そして何より…、こちらいいワイン置いてます!!!
たぶんワインこだわっているんだろうな、と思わせる顔ぶれの地元ワインがたくさんあります。

ワイン目当て、ご飯はついでに…くらいの勢いで行ってもいいくらい。

旧市街のメインストリート、ストラドゥン(プラツァ通り)の、ピレ門に近い方の山側の脇道の一つにあります。
ちなみにストラドゥンの脇道の入り口には、その脇道にあるお店の名前がワインレッドのサインボードに列挙してあるので、それを確認すると迷わずに行くことができます。

【旧市街】スパゲテリア・トニ: Spaghetteria Toni

タージ・マハルのすぐそばにあるスパゲティ屋さん、スパゲテリア・トニ。

ホームメイド感のある手打ちパスタやニョッキがたくさんあって、ドゥブロヴニク名物の

人気メニューは、エビとピスタチオソースの緑のパッパルデッレ(Pappardelle with prawns and pistachio pesto)、地中海風グリーンニョッキ(Green mediterranien gnocchi)。

ピスタチオソースはこちらで初めていただきましたが、サンドライトマトの旨味とよくマッチしてとても美味しいです。やや塩味が濃いめですが、白ワインと猛烈に合うので、どんどん食べ&飲めてしまいます。日本ではなかなか経験できない味ですので、ご興味あればぜひ。

【旧市街】ニシュタ: Nishta

ドゥブロヴニクのベジタリアンレストランといえばここ、Nishta。

クロアチア語で「ニシュタ」というと「nothing(何もない)」という意味ですが、こちらクロアチア語ではなく、サンスクリット語だそうです。
涅槃に至る直前の心の状態のようなものを表す言葉なのだとか。

オーナーはたしかスウェーデンの方だった気がしますが(うろ覚え)、お料理はインドなど南アジア系です。
ヴィーガンフードでも食べごたえのあるしっかり系も揃っていて、ドゥブロヴニクの女子友達人気はかなり高いです。

小さなレストランなので、ヴィーガン、または制約多めのベジタリアンの方で、ここしか選択肢がない…という方、予約しておいたほうがいいかもしれません。

【旧市街】ズゾリ:Zuzori

ズゾリもミシュラン・ガイド入りを果たしているレストラン。
聖ヴラホ教会の裏からピレ門の方向に伸びる、こちらもレストランが並ぶ通りにあります。

味も全般的にレベルが高く、おしゃれな盛り付けにもこだわりが感じられます。

ここの並びのレストランは割と美味しいところが多く、ここの他にもミシュラン入しているところもあるので、何日かいるならこの辺りで良さそうなところを選ぶのもありかも。

【旧市街】フードバー グロソ:Food Bar Guloso

こちら、ザグレブバーガーフェスで見事優勝を勝ち取ったことで一躍名前が広がった、バーガーメインのごはん屋さん。

バーガー、本当に美味しいです。
クラフトビールの品揃えもいいので、ビール&バーガー好きな人はぜひお試しを!

【旧市街】バルバ

旧市街のメインストリート、ストラドゥン(プラツァ通り)からブジャ門(スルジ山に一番近い門)に上っていく道にあるバルバは、カジュアルにシーフードを楽しめる、グルメバーガー屋さん的な雰囲気のお店。

タコやエビ、マグロなどのバーガーやサンドイッチ、タコのサラダや牡蠣(生もフライも)、イカのフライなど、アドリア海沿岸部でよく食べられているタイプの魚介類をカジュアルでユニークなアレンジでいただけるのが魅力です。

ちなみにエビバーガーは日本でよくあるプリプリっとした食感に仕上げる感じとは違ってもっとパテっぽい感じ。
プリプリ食感が欲しい方は、ここで選ぶべきはタコバーガーです!
タコバーガー、旨味もしっかりあってたいへん美味しいです。

なおこちらバーガーのサイズがめちゃくちゃ大きいので、サイドを別に頼むとちょっと許容量を越えて来るかもしれません。
サイドも食べたいなー、という場合でお連れさんがいる場合は、バーガーを半分に切ってもらってシェアするといいです!

【旧市街】コノバ・イェズイテ:Konoba Jezuite

ドゥブロヴニク旧市街の、ゲーム・オブ・スローンズのゲーム・オブ・スローンズ シーズン 5 エピソード 10 の『Walk of Shame』シーンのロケ地となった階段を上った先にある聖イグナチオ教会。

…日本語だと Cersei に「サーセイ」って音が当てられているんですが、これ「セルスィー」っていうのが本来の発音なので毎回モヤる(ついでに Daenerys は「デナーリス」より「ダナリス(…じゃないと『ダニー』ってニックネームにならないし)だし、Brienne は「ブライエニー」じゃなくて「ブリアン」です…。ブライエニーて…)。
レストラン全く関係ないですが。

さて、この聖イグナチオ教会の前に広がるルジェラ・ボシュコヴィチェヴァ広場にある 2 つのレストランのうち、外側にあるのがこちらのコノバ・イェズイテです。

『イェズイテ』というのはイエズス会の事で、これは聖イグナチオ教会と、横にある学校、コレギウム・ラグシウム(※今は小・中学校)を建てた歴史にちなんだお名前。

コノバ・イェズイテは広場に席が広がっているので開放感があり、ご飯もほどよくおしゃれだけれども気取らない感じ。
晴れの日にここでご飯を食べるととても気持ちがいいです。

【旧市街】ロカンダ・ペシュカリヤ: Lokanda Peškarija

ロカンダ・ペシュカリヤはドゥブロヴニクのガイドには必ず載っている有名店。
旧港に面した広いテラス席を持ち、立地抜群です。

定食屋さん的なカジュアル感があり、盛りっぷりも気前よし。
日本では「よく食べるね〜」と言われる人でも一人一皿行けるかな??いや無理だなというすごい量が出てきます。

安定して普通に美味しいので、眺めを楽しみながら豪快にご飯を食べたい時のチョイスとしては間違いなし。
港のこの辺りはネコがいつもたくさんいるので、ネコ好きはネコの眺めも楽しめます。

【旧市街 ピレ門外、海沿いの坂を上った先】フラテッロス・プロセッコ・バー:Fratellos Prosecco Bar

こちらは、超絶おしゃれな、割と新しいプロセッコバー。

ピレ門から旧市街を出て、目の前の道を海を左手に見ながらずーっと上がっていくと、上りきったあたりに、少し歩道が広くなって眺望を楽しめるベンチがある場所に出ます。
そこで立ち止まり、海に背を向けて、小高くなった反対側をキョロキョロしてみてください。

すると、そこになんだかおしゃれなテラス席が見えるはず。

こちらがフラテッロス・プロセッコ・バー。
テラスの下に、上へ上がる階段があるので、そちらを上って入店します。

ここからの海の眺め、最高です。
おしゃれバーなので、あんまりにも気を使わなさすぎる服装よりはちょっとだけ小綺麗にしていったほうが楽しめると思う(客層的に浮かないで済む)こちら、記念日デートにもおすすめです。

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