ドゥブロヴニク旧市街観光ポイント:​フランシスコ会修道院

ドゥブロヴニクのフランシスコ会修道院は、教会、修道院、博物館、図書館、薬局などから構成される、ドゥブロヴニク観光では外せない観光スポットの一つ。併設の薬局で販売されている伝統コスメ、ローズクリームはお土産として大人気です。

この記事では、ドゥブロヴニクのフランシスコ会修道院についてご紹介します。


iStock. by Getty Images ポートフォリオ:Mari_mjx
Instagram Profile:@marimjx

ドゥブロヴニク フランシスコ会修道院の歴史

ドゥブロヴニクにおいてフランシスコ会の活動が始まったのは 13 世紀。当初は、城壁の外、現在ヒルトン・インペリアル・ホテルのある場所に拠点を置いていました。

しかし、周辺国家との間の緊張が高まりを受け、防衛上の観点から、城壁のすぐ外に大規模な建物があるのは好ましくないということになります。そのため、1317 年、城壁外の拠点は取り壊され、同年、城壁内の現在の位置に移転しました。

なお、世界で三番目に古いと言われるフランシスコ会薬局ができたのも同じ年です。併設の博物館はなんと 1938 年から営業しており、薬局と並んでフランシスコ会の貴重な活動資金源となってきたそうです。

現在も観光業がドゥブロヴニクの経済の柱となっていることを考えると、博物館を作ってお客さんを呼び込もうという発想は、まさに素晴らしい先見の明と言えるでしょう。

なお、一般公開はされていませんが、フランシスコ会修道院の図書館は世界的にも貴重な古書を多数所有することでも知られています。蔵書の一部は上記の博物館で見ることもできます。

フランシスコ会の薬局

ドゥブロヴニクのフランシスコ会修道院には、中世から営業を続ける伝統ある薬局があり、この薬局、日本のガイドブックでは「マラ・ブラーチャ薬局」という名前になっている事が多いです。

この「マラ・ブラーチャ(Mala braća)」という言葉、クロアチア語で「小さな兄弟達」という意味。
これ、要するにフランシスコ会のことなんです。

フランシスコ会の正式名称は、Ordo Fratrum Minorum (ラテン語。略称は OFM)、つまり「小さき兄弟会」といいます。
つまり、「マラ・ブラーチャ薬局」=「小さき兄弟会薬局」=「フランシスコ会薬局」なんですね。
ちなみ英語のガイドブックだと、「Friars Minor Pharmacy(小さき兄弟会薬局)」という普通の記載になっていますので、昔どなたかが日本語にした時、訳で迷ってそのままカタカナにして、それが広まったんでしょうかね?

いずれにしても、通常はそれぞれの言葉に翻訳されるところ、日本でのみ、クロアチア語名称が薬局の固有名詞的に定着しているというのも、なかなか興味深いところです。
修道院はマラ・ブラーチャ修道院ではなくフランシスコ会修道院、というのもまた面白い😁

さて、この薬局は 1317 年から現在に至るまで営業を続けており、現在も営業している薬局としては世界で 3 番目に古いと言われています。

修道会の営む薬局でありながら、この薬局はフランシスコ会員だけでなく、一般市民にも開かれていたのが特徴の一つ。
簡単に薬が手に入る時代ではなかった中世において、市民にとって大きな助けになり、かつ、フランシスコ会が活動資金を得るためにも重要な役目を果たしました。


定番のお土産 ローズクリームとローズウォーター

フランシスコ会の薬局には、伝統的な製法で作られるローズウォーターとローズクリームがあり、お土産として買い求める方が多いです。

昔ながらの製法を守って作られているそうで、配合や材料は秘密。
でも、バラのエッセンシャルオイルが入っていることは間違いないらしく(バラの香りのものは)、自然ないい香りがします。
世界中のガイドブックに載っており、お土産として購入するために薬局だけ訪れる方も多いです。

筆者も買って使って見たんですけど、あんまりのびない硬いテクスチャで、油分が多め。
顔につけるとけっこうテカっちゃいました。

管理人
個人的な感想ですが、ニベアっぽいな〜と思いました!

潤いにフタをする効果はありそうですが、とにかくテカテカになるので、使うなら夜の方がよさそう。
たっぷり潤いを与えたお肌にこれをつけて寝る、という使い方だとまあいいのかな。

まあ、話の種としてはいいけど、ガチの自然派スキンケア商品がほしいなら個人的には House of Nature Dubrovnik に行きますね。
顔、ボディ、髪、手すべてにオイルケアを取り入れている筆者、行くたびに買いだめすることにしているので、毎回この爆買いっぷり😆

ちなみに、ドゥブロヴニク周辺は、昔からバラの栽培が行われていて、バラのシロップ、リキュール、それにローズウォーターやローズクリームなど、様々な商品があります。
例えば、ドゥブロヴニクの伝統のデザート、ご当地クレム・ブリュレのロジャータも、本来はバラのリキュールで香りづけするものなのです(最近はバラのリキュールを作る人が減って入手困難になってしまったため、かわりにオレンジで風味づけしてあることが多いです)。

そのため、ローズクリームも、フランシスコ会修道院だけでなく、様々な種類のものが市内のお店で売られています。
どうせ旅のお土産を買うのであれば、試して良さそうなものを買う方がいいと思うので、色々お試しあれ(フランシスコ会修道院ではお試しはできません)。

フランシスコ会修道院にまつわる都市伝説

フランシスコ会修道院の入り口の左側の壁の足元に、ちょこっと飛び出たブロックがあります。
こちら、よく見ると顔があるはず。
ただのブロックではなく、西洋の教会などにありがちなガーゴイルの像なのです。

ちなみに、このガーゴイル、もともとは雨どいの出口にあたる部分で、水が出ていたそうです。
今では水は出ず、かわりにゲン担ぎスポットとして知られています。

この壁から突き出たガーゴイルの顔上に立って、着ているシャツを一度脱いでからまた着なおすことに成功すると、願い事がかなう!
…らしい!!

ただ、上に立つだけでも難しい程度にしか飛び出していないため、達成は相当難しいです。
チャレンジしている人は沢山見ますが、成功した人は見たことありません😆

しかも、数え切れないほどのチャレンジャーがこれを実践してきたため、石はすり減り、ツルツルになっていて、それにつれて難易度も年々上がる一方。

地元友人
きっとあのガーゴイル、世界一ふんづけられてるガーゴイルだと思う。
かわいそう😂
管理人
まあ普通のガーゴイルはそもそも踏まれることないからね…😁

アクセス

フランシスコ会修道院は、ピレ門からストラドゥン(プラツァ通り)に入ったすぐ左手にあります。

ピレ門を入ると、左手に壁、右手にはオノフリオの噴水のある小さな広場があるのですが、この左手の壁がフランシスコ会修道院の壁になります。
この壁に、入り口らしきものが複数あるはず。

入り口には、開けるとそのまま礼拝堂に入れるものもあれば、入り口に見えるけれども実際は廊下になっていて(赤と白のモザイク模様の床が目印)、その奥に本当の入り口があるものとあります。

薬局や回廊はこの廊下の奥の入り口から入ります。
礼拝堂では、時々音楽会なども行われているので、興味がある方はぜひ気軽に参加してみてくださいね!