​ フランシスコ会修道院: Franciscan Monastery

ドゥブロヴニクのフランシスコ会修道院は、教会、修道院、博物館、図書館、薬局などから構成されている、ストラドゥン(プラツァ通り)からミンチェタ塔まで及ぶ大きな施設。

ピレ門を入ってすぐのところにあり、ドゥブロヴニク・カードで入れる施設の一つでもあるので、ドゥブロヴニク観光では外せない観光スポットの一つです。併設の薬局で販売されている伝統コスメ、お土産として大人気のローズクリーム目的で訪れる方も多いです。


Index 】


フランシスコ会修道院の成り立ち

ドゥブロヴニクにおいてフランシスコ会の活動が始まったのは 13 世紀。当初は、城壁の外、現在ヒルトン・インペリアル・ホテルのある場所に拠点を置いていました。

しかし、周辺国家との間の緊張が高まりを受け、防衛上の観点から、城壁のすぐ外に大規模な建物があるのは好ましくないということになります。そのため、1317 年、城壁外の拠点は取り壊され、同年、城壁内の現在の位置に移転しました。

なお、世界で三番目に古いと言われるフランシスコ会薬局ができたのも同じ年です。併設の博物館はなんと 1938 年から営業しており、薬局と並んでフランシスコ会の貴重な活動資金源となってきたそうです。

現在も観光業がドゥブロヴニクの経済の柱となっていることを考えると、博物館を作ってお客さんを呼び込もうという発想は、まさに素晴らしい先見の明と言えるでしょう。

なお、一般公開はされていませんが、フランシスコ会修道院の図書館は世界的にも貴重な古書を多数所有することでも知られています。蔵書の一部は上記の博物館で見ることもできます。
Index に戻る


フランシスコ会の薬局について

有名なスキンケアクリーム。昔ながらの製法を守った自然派コスメ。日本のガイドブックでは「マラ・ブラーチャ薬局」という名でお馴染みのこの薬局。1317 年から現在に至るまで営業を続けており、現在も営業している薬局としては世界で 3 番目に古いと言われています。

この「マラ・ブラーチャ(Mala braća)」という言葉、クロアチア語で「小さな兄弟達」という意味。

フランシスコ会の正式名称は、Ordo Fratrum Minorum (ラテン語。略称は OFM)、つまり「小さき兄弟会」。つまり、「マラ・ブラーチャ薬局」=「小さき兄弟会薬局」=「フランシスコ会薬局」。そのため、英語だとこの薬局、「Friars Minor pharmacy」、つまり「小さき兄弟会薬局」が一般的な名称となっています。

日本でのみ、クロアチア語名称が薬局の固有名詞的に定着しているというのも、なかなか興味深いところですね。

なお、修道会の営む薬局でありながら、この薬局はフランシスコ会員だけでなく、一般市民にも開かれていたのが特徴の一つ。簡単に薬が手に入る時代ではなかった中世において、フランシスコ会が活動資金を得るために重要な役目を果たしました。
Index に戻る


Franciscan Monastery 2

ローズクリームとローズウォーター

なお、こちらでは昔ながらの製法で作られる化粧品、特にローズウォーターとクリームが大人気。世界中のガイドブックに載っており、お土産として購入するために薬局だけ訪れる方も多いです。

実際クリームを使用してみた印象としては、油分が強く、硬いテクスチャーで、伸びはあまり良くありません。いかにも昔のクリームという感じ。

潤いにフタをする効果はありそうですが、テカテカになるので、使うなら夜の方がよさそう。たっぷり潤いを与えたお肌にこれをつけて寝る、という使い方だと、起きるといい感じになります。話の種としては使ってみて良かったですが、日常的に使いたいかというと、答えは No です。

ちなみに、ドゥブロヴニク周辺は、昔からバラの栽培が行われていて、バラのシロップ、リキュール、それにローズウォーターやローズクリームなど、様々なところで利用されています。例えば、ドゥブロヴニクの伝統のデザート、ご当地クレム・ブリュレのロジャータも、本来はバラのリキュールで香りづけするものなのです。

そのため、ローズクリームも、フランシスコ会修道院だけでなく、様々な種類のものが市内のお店で売られています。どうせ旅のお土産を買うのであれば、試して良さそうなものを買う方がいいと思うので、色々お試しあれ(フランシスコ会修道院ではお試しはできません)。


House of Nature Dubrovnik の店内。壁画がとても素敵です。手前に積んであるのがクリーム、ローズもあり。

個人的には、ドゥブロヴニクで化粧品を買うなら、House of Nature Dubrovnik の製品の方がおすすめ。ここはしっかり試させてくれますし、オーガニックで、材料も製品も誰がどこで作っているかもはっきりしていますし、お店の人の製品にかける真摯な情熱もあって、安心して使えます。

詳しくはこちらのページにまとめてあるので、ご興味ある方はチェックしてみてください。今後、使用後のレビューも少しずつ追加していく予定です。 → 地元の人おすすめ: House of Nature Dubrovnik の自然派スキンケア製品 
Index に戻る



フランシスコ会修道院にまつわる都市伝説

フランシスコ会修道院の入り口の左側の壁の足元に、顔が彫刻されたブロックが突き出しているところがあります。こちらガーゴイルですので、よく見ると顔があるはず。

このガーゴイル、もともとは雨どいの出口にあたる部分でしたが、今ではゲン担ぎスポットとして知られています。この壁から突き出たガーゴイルの顔上に立って、着ているシャツを一度脱いでからまた着なおすことに成功すると、願い事がかなうそうです!

数え切れないほどのチャレンジャーがこれを実践してきたため、石はすり減り、ツルツルになっていて、それにつれて難易度も年々上がっているようですが、興味のある方はぜひ試してみてください。
Index に戻る



アクセス
フランシスコ会修道院は、ピレ門からストラドゥン(プラツァ通り)に入ったすぐ左手にあります。入り口はちょうどオノフリオの噴水の真正面あたりです。


Index に戻る

観光情報カテゴリの最新記事

Copyrighted Image