【レビュー】絶景スポット: ブジャ・バー(Buža Bar)

「アドリア海の真珠」という美しいニックネームの元となった、ドゥブロヴニク旧市街をぐるっと取り巻く石灰岩の城壁。堅牢を形にしたかのような分厚く、背の高いこの城壁。数カ所の門の他に、実は、海に向けて穴の空いた箇所が存在します。

この穴を通り抜け、城壁の外にでたところにあるのが、今回ご紹介するブジャ・バー(Buža Bar)。城壁の外、自然の岩石による崖の上に張りつくように作られたこのカフェ、おすすめの絶景スポットです。


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iStock. by Getty Images ポートフォリオ: marimjx
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城壁にあいた穴の秘密

ブジャ(buža)というのは、ドゥブロヴニク地方の方言で「穴」を意味する言葉です。この名前の通り、城壁に開いた、ブジャ・バーに通じる入り口は、大人一人がやっと通れるほどの小さな穴。背の高い人はかがまないと通り抜ける事ができません。

いくら小さい穴とは言え、鉄壁の守りを固めるための堅牢な城壁に、なぜこのような穴を作ったのでしょうか?

実はこれ、旧市街に攻め込まれてしまった時の非常口のような役割を想定して作られたものだそうです。

ドゥブロヴニクに限らず、分厚い城壁で守られた要塞都市を攻略するには、多大な労力を費やして城壁の破壊を試みるより、門を破ってしまうのがベスト。そして、一度門が破られ、敵の侵入を許してしまった場合、何が起こるか。城壁内にいる市民は閉じ込められ、逃げ場を失い、運命に蹂躙されることを余儀なくされるのです。

…もし、知られざる出口、避難経路がなかったならば。

ということで、この穴、敵に攻めこまれ、逃げ場がなくなった時の最後の避難口だったそうです。いざというときには穴から海に出て、船で救ってもらうのを待つ、とそういうことらしいのですが、泳げる人向きのソリューションと言えそうですね。

なお、現実には、ドゥブロヴニクは幾多の籠城戦に勝ち抜き続けたため、この穴が実際に公式の避難口として活用されたことはないようです。

ドゥブロヴニクは、ナポレオン率いるフランス帝国軍の奸計により 19 世紀初頭に滅亡しましたが、この時は「通行するだけで何もしない」という約束で軍隊を迎え入れたところ、そのまま乗っ取られてしまったという流れなので、海に逃げる必要のある展開にはならなかった模様。

こちらのカフェ、城壁の穴をくぐると、岩場へおりていく階段が現れ、カフェはその下にあります。この階段はそのまま海まで続いており、もちろん、泳ぐこともできます。

水シャワーもあり、塩を洗い流すこともできるので、泳いでみたい方は水着を着て、タオルを持って行きましょう。

なお、こちら崖になっているため、飛び込みをする人も多いです。が、この辺りは岩礁が多いので、よく狙って飛び込まないと危ない。実際、筆者も、数回、ブジャ・バーから緊急救助隊が担架で人を運び出していくのを目撃しています。

ここに限らず、ドゥブロヴニク周辺の海は基本的に岩場なので、毎年のように観光客の飛び込みによる、時に命にかかわるような事故が発生しています。くれぐれも危ないことはしないようにご注意ください。何かする時は地元の人のアドバイスを聞いてからどうぞ。
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システムとお値段

城壁の穴を通り抜けたら、そのまま階段でどんどん下に降りていきましょう。急な階段なので、足元にお気をつけて。

下まで降りていくと、パラソルと座席が出てきます。シーズン中は階段下に店員さんがいることが多く、「Hello」的に声をかけてくれます。だいたいいつも混んでいるので、店員さんに「Could we get a table for (人数)?」などと聞いてみましょう。空いていれば教えてくれるでしょう。

店員さんがいない場合は、席があいていれば勝手に確保。開いていなければさらに進んで席を探します。入り口の反対側、カウンターの奥にトイレがあるので、トイレ前の席は避けた方が気持ちいいです。

ちなみに、冬以外はだいたい混んでいます。

席が見つかったら、カウンターで飲み物を買いましょう。買いに行かなくても注文を取りに来てくれますが、混んでいるとなかなか来ないので、行ったほうが早いです。

ペア、グループで行く場合は、席を探す組と飲み物を買う組に分かれるといいですね。

一人 〜 少人数の場合は、先にドリンクを買ってしまって、下の岩場まで行ってそちらで飲んでも OK。景色を見に来ている人で混雑はしていると思いますが、これといって席があるわけでもないので、座るところはだいたい見つかります。

言うまでもないことですが、ゴミは持って上がりましょう。外国人観光客でゴミを放置する人が時々いますが、こんなきれいな海に来て、わざわざ自分で汚していく意味がわからない。

さて、お値段について。

お値段は、絶景代込のお値段と思いましょう。飲み物を買っているのではなく、素晴らしい景色の中でお酒(ソフトドリンクもありますが)を楽しむという経験を買っている値段なのだと考えるとわかりやすいです。あまり良く覚えていませんが、白ワインの小瓶が 45 Kn だったような気がします。

なお、こちら「Cold Drink」という看板に偽りなし。暖かい飲み物(コーヒー、お茶など)、食べ物はありません。何か食べながらでないと飲めない方は、簡単な食べ物くらいなら持ち込んでも怒られないと思います。聞いてみて、OK してくれたら、帰り際に多めにチップをあげると喜ばれます。
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アクセス

グンドリッチ広場から、聖イグナチオ教会を目指して階段を登ります。聖イグナチオ教会の前まで登り切ったら、教会前の広場から、左手奥にある細い路地に抜けましょう。

短い路地の先は T 字路になっており、「Cold Drink」と書いた看板が出ています。看板の指示に従って右折し、そのまま、城壁に沿って上へ登っていくと、左手に、鉄格子のドアのある小さな入り口がついています。そこをくぐり抜けると Buža Bar に出ます。


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