クロアチアを代表する観光地、「アドリア海の真珠」と讃えられるドゥブロヴニク。ジブリ映画の世界のような、紺碧の海にオレンジ屋根、石造りの町並は一生に一度は訪れたい絶景です。
今回は、そんなドゥブロヴニク観光の強い味方、ドゥブロヴニク・カードの 2020 年最新情報をご紹介します!
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ドゥブロヴニク・カードとは?
ドゥブロヴニクカードは、ドゥブロヴニク観光局が発行している観光客向けのカード。
代表的な美術館、博物館などの共通入場券として使うことができ、提示することで現地ツアーやレストラン、カフェなどでの割引を受けることができます。
また、付録としてガイドブックと路線バスのチケットもついてくるため、使い方によってはかなり観光がお得になります。
ドゥブロヴニク・カードの種類と値段
ドゥブロヴニク・カードには有効期限 1 日、3 日、7 日の 3 種類があり、それぞれ割引率や内容が多少違います。
2020 年のそれぞれのお値段は次の通り。
現地の販売所で購入する場合のお値段
- 1 日券
- 250 クーナ
- 3 日券
- 300 クーナ
- 7 日券
- 350 クーナ
オンラインで事前購入する場合のお値段
ドゥブロヴニク・カードは、現地で購入するよりも、オンラインで事前購入しておき、現地では受け取りだけ行う方がお得。
このやり方だと 10 % 割引になるので、お値段はこうなります。
- 1 日券
250→ 225 クーナ
- 3 日券
300→ 270 クーナ
- 7 日券
350→ 315 クーナ
ドゥブロヴニク・カードで入場できる観光スポット: 1、3、7 日券共通
下記 11 箇所は、ドゥブロヴニク・カードを提示するこで入場無料となります。
なお、城壁とロヴリェナツ要塞については、カードを提示したらそのまま入れるわけではありません。
入場券売り場でカードを提示して、城壁&要塞の共通入場券をもらって使う形になるのでご注意ください。
- ドゥブロヴニク旧市街の城壁 & ロヴリェナツ要塞
- 旧総督邸&併設の歴史文化博物館
- ドゥブロヴニク現代美術館(アートギャラリー)
- ドゥルチッチ・マスレ・プリティカギャラリー
- プリティカ・スタジオ
- ここは記事を書いていないので、公式ページのリンクを貼っておきます
- ルペ民族学博物館
- 自然史博物館
- マリン・ドゥルジッチの家
- 海洋博物館
- フランシスコ会修道院
- コナヴレ・ヘリテージ博物館(※コナヴレ・カントリー博物館)
- ここも記事を書いていないので、リンク先は公式ページです
ドゥブロヴニク・カード 3 日券& 7 日券のみの特典
3 日券、7 日券には、1 日券にはない特典がついてきます。
いずれもドゥブロヴニク旧市街内ではないため、たしかに、数日ないとなかなか行かない場所と言えますね。
- ヴラホ・ブコヴァッツの家
- ドゥブロヴニク・カード提示で入場無料
- ラチッチ廟
- 入場料 30% 割引
- ロクルム島
- 3 日券: 20% 割引
- 7 日券: 30% 割引
ドゥブロヴニク・カードの付録: 路線バスチケット
ドゥブロヴニク・カードには、付録として路線バスチケットがついてきます。
ドゥブロヴニク・カードの種類による違いは次の通り。
1 日券:
- 初回使用時から 24 時間有効のパス 1 枚
3 日券:
- 59 分間有効の乗車券 6 枚(それぞれ、初回使用時から 59 分間有効)
- ツァヴタット行き(10 番線)乗車クーポン 2 枚
7 日券:
- 59 分間有効の乗車券 6 枚(それぞれ、初回使用時から 59 分間有効)
- ツァヴタット行き(10 番線)乗車クーポン 4 枚
市内路線バスのチケットは、乗ってから 59 分間有効で、その間であれば何度乗り降りしても追加料金はかかりません。
利用方法や路線など、詳しくはこちらの記事をどうぞ → ドゥブロヴニクのローカル路線バス: 市内の移動
ちなみに、ツァヴタットは、お隣の自治体、コナヴレの主要な観光地で、小さくてかわいい旧市街と美しくのどかな風景が素敵な街。
穏やかな内湾に面するプロムナード沿いにレストランやカフェが並んでいて、とってもかわいい場所です。
何かものすごい目玉があるというわけでもないんですが、ゆーったりのんびりする休暇向きの場所で、2019 年のヨーロッパ・ベスト・デスティネーションの総合ランキングで 9 位に選ばれています。
このランキング、ヨーロッパで最大のビジター数を誇る旅行サイトが作っているものなので、実際すごいこと。
ヨーロッパの人のバケーションって、こういう感じなのね〜というのが味わえる場所ですね。
ツァヴタットへの行き方はこちらの記事をどうぞ → ドゥブロヴニク郊外のローカル路線バス: ツァヴタット – ドゥブロヴニク
ドゥブロヴニク・カードの買い方
ドゥブロヴニク・カードは、現地で当日購入することも、オンラインで先に購入しておいて、現地で受け取ることも可能です。
現地で当日購入する
ドゥブロヴニク・カードはけっこういろいろなところで取り扱っています。例えば、大きいホテル、お土産店、現地旅行会社、それにドゥブロヴニク・カードを使える美術館や博物館など。
大型のホテルにお泊り方は、レセプションで聞いてみるのが一番手っ取り早いです。
それ以外でわかりやすいのは、旧市街のメインゲート、ピレ門の外にある観光局の事務所。
ピレ門前は小さなバスロータリーになっていて、歩道 兼 広場のような場所に、四角くて黒い鏡張りの大きな箱のような戦没者追悼モニュメントがあります。
このモニュメントのすぐ近く、広場のつきあたり(※ピレ門の反対側)にある建物が観光局事務所です。
その他の購入場所は、ドゥブロヴニク・カード公式ページでも確認できるので参考にしてみてください。
オンラインで事前購入し、現地で受け取る
オンラインで事前購入し、現地で受け取る方法をとると、ドゥブロヴニク・カードの料金がちょっとお安くなるのでおすすめです。
受け取り場所はラパド、グルージュ、ムリニ、ツァヴタット、そして旧市街(※詳しくは上記)の 観光局の事務所。
購入する場合の購入場所に比べ、選択肢は少なくなりますが、主な観光地の近くにあるため、通常は、選択肢の少なさが問題になることはないのではないかと。
念の為に書いておくと、観光事務所の住所は次のとおりです。
- ラパド: Masarykov put 2, Dvori Lapad, Dubrovnik
- グルージュ: Obala Ivana Pavla II 1, Dubrovnik
- ムリニ: Šetalište dr. Franje Tuđmana 7, Mlini
- ツァヴタット: Zidine 6, Cavtat
- 旧市街: Brsalje 5, Dubrovnik
ドゥブロヴニク・カードで割引になるおすすめアトラクション
ドゥブロヴニク・カードを提示することにより、公的施設等だけではなく、ドゥブロヴニク周辺の様々なレストランやカフェ、バー、そして交通サービスや現地ツアーなどでも割引を受けることができます。
気軽に使える市内レストランなど以外で、特におすすめなのは…
- ドミニコ会修道院(10% 割引)
- ラブ・ストーリー博物館(20% 割引)
- 空港から市内までのプライベートトランスファー(送迎)サービス
- 市内のお土産屋さん&ミュージアムショップ
- ムリェト島国立公園(7 日券のみですが割引率 30%)
- カラカ(中世の帆船のレプリカ)でのクルージング
- スルジ山のバギーサファリ
- ヴェトレニツァ洞窟(※ボスニア・ヘルツェゴヴィナにある洞窟、ユネスコ暫定世界遺産)
中〜長期滞在する場合は、うまく活用すると、相当遊べます!
なお、現地ツアーは英語のものが多いですが、ドゥブロヴニク周辺のアトラクションは交通手段の確保が困難なので、多少言葉の問題があっても、交通手段と割り切って使うというのは、正直、かなりアリです。
ドゥブロヴニク・カード、実際、どのくらいお得?
ドゥブロヴニク・カードを買ったほうが旅がお得になるかどうかは、城壁&ロヴリェナツ要塞に行きたいかどうかで判断するとよいです!
2020 年の城壁の入場料は、200 クーナ。
つまり、ドゥブロヴニク・カードとの差額は、1 日券なら、普通に購入した場合 50 クーナ、オンラインで購入した場合 25 クーナしかありません。
ということは、城壁に加えて、下記いずれかの、よくありがちな行動をとると、もうその時点でほぼ元がとれる計算になります。
- 旧総督邸や現代美術館などの、特に評価の高い美術館、博物館に行く
- 総督邸のみ: 100 クーナ
- 総督邸+他の美術館 共通チケット: 150 クーナ
- 路線バスを 2 回以上利用する
- 片道 12 クーナ(運転手さんからチケットを購入した場合は 15 クーナ)
その他、割引対象のレストランでお茶をいただいたり、ご飯を食べたりすれば、さらにお得度が増していきます。
特に、現地ツアーを利用する場合は、10%、15% という割引率はかなり魅力的。
なお、ドゥブロヴニクはクロアチアで一番物価が高い町なので、レストランでの食事はそこそこのお値段になることが多いです。
筆者、本業の勤務地が港区六本木なので、オフィスの入っているビル内でご飯を食べるとなると、日々のランチ代が、会社員としては非常に辛い、けっこうなというか、アホかと思わざるを得ないお値段になりがちなわけですよ。
でも正直、ドゥブロヴニク、あんまりそれと変わらない…。
そういう場所なので、ちょっとでも割引があるとけっこう助かりますね。
数日間ドゥブロヴニクに滞在して、城壁にも行って、という方は、ドゥブロヴニク・カード、おすすめでございます。