ドゥブロヴニク発着日帰りワイナリー巡り ペリェシャツ半島編 1

ドゥブロヴニク発着日帰りワイナリー巡り ペリェシャツ半島編 1

クロアチアの人気観光地、ドゥブロヴニクは、周辺に日帰りで行ける観光スポットがたくさんあるのも魅力の一つ。今回は、日帰りで気軽に行けるペリェシャツ半島のワイナリーを訪問してきた体験レポをシェアします。


iStock. by Getty Images ポートフォリオ:Mari_mjx
Instagram Profile:@marimjx


ペリェシャツ半島とは?

ペリェシャツ半島とは、ドゥブロヴニクから車で 30 〜 40 分ほど西に進んだところにある半島です。

狩猟シーズンにはハンティングツアーも行われるくらい自然豊かな上、ローマ時代から続く海水天日塩の塩田、新鮮な牡蠣やムール貝、それに名産のワインと、美味しいものも盛りだくさん。
更に、ドゥブロヴニクの城壁よりも長く、世界でも、保存状態のよい城壁としては万里の長城に次ぐ規模と言われる(※万里の長城に比べると相当小さいですが)ストンの城壁、およびその両端を固めるストンとマリストンというかわいらしい町もあります。

一つ一つ見ると割と地味ではあるんですが、独特の魅力のある見どころがたくさんあって、個人的には日帰りだとちょっともったいないくらい、味わいのある場所なのです。


ペリェシャツ半島のワイン

ペリェシャツ半島は、切り立った石灰岩の山脈がそのまま海から生えているような感じの土地。
土地は痩せていて一般的な食糧生産にはあまり向きませんが、これがブドウとオリーブの生育にはピッタリ。

降水量が少なく日照時間の長い夏、傾斜地をまんべんなく照らす太陽と海からの照り返し、石灰岩の地盤の下の地下水脈、海からの塩気の強い潮風は、赤ワイン用ブドウ、特にこの地域を原産とする黒ブドウのプラヴァッツ・マリの生育に適しており、風味と香り豊かな独特のワインを生み出す名産地になっているのです。
しかも、基本的に海岸線がすべて入り組んだリアス式海岸で不均一なため、ちょっとした傾斜、角度、高度、位置の違いが非常に入り組んだマイクロ・クライメットを作りだすため、同じブドウでも畑によって激しく個性の異なるワインが出てくる、非常に奥深い世界が広がっています。

そして、とにかく険しく、足場が悪い場所だらけなため、作業はすべて手作業というところが多数。
ブドウのお世話をしているだけなのに、毎日休まず登山しまくるような日々になるという…。
感謝していただくべし、ですね。


ペリェシャツ半島のワインツアー

さて、メイン産業はワインなペリェシャツ半島。
半島内には数十のワイナリーがあり、その多くで店頭(?)販売をしていたりするため、クロアチアの皆さんは、通りがかりついでにペットボトル(というかペット樽といってもいい大きさの場合も)で自宅用のものを安くまとめ買いしたりしています。

テイスティングルームを設けて、ワインの説明をしながらしっかり飲み比べをさせてくれるところも結構増えていて、ここ数年でワインツアーもどんどん盛り上がってきています。

現地の旅行エージェントも、ペリェシャツ半島ワインツアー、ペリェシャツ半島とその先のコルチュラ島を含めたワインツアー、ドゥブロヴニクからペリェシャツ半島とは逆、東のコナヴレに行くワインツアーなど、様々なツアーを提供しています。
また、ワイナリーに直接申し込みをして、何時に、という約束を取り付けて行くこともできますので、自分の旅のスタイルや好み、目的に合わせていくらでも楽しめちゃう!

ペリェシャツ半島はクロアチアの中でも、イストラ半島と並ぶ高級ワイン産地なので、ワイン好きな方にはぜひ、ぜひ探求していただきたいです。


実体験レポ: ヴィナリヤ・ミロシュ & ヴィナリヤ・マトゥシュコ

今回、2019 年 10 月末にペリェシャツ半島のヴィナリヤ・ミロシュ(Vinarija Miroš)、それとヴィナリヤ・マトゥシュコ(Vinarija Matuško)に行ってしっかりテイスティングしてきました。

詳しくは東京クロアチア倶楽部の  Facebook ページ にも書いたのですが、両方とも、性格や方向性は全く違うけれども、地元の方が昔からやっている有名ワイナリーです。

ミロシュは自然派のワイン造りで新しいクロアチアワインのあり方を提唱し、先導する芸術家肌なワイナリー。
地元の方も「彼らは特別」と言い、クロアチアワインの専門家も「皆がミロシュを尊敬していて、かつ恐れてもいる。なぜなら、彼らはペリェシャツのワインの高みをどんどん実現して、圧倒的に先を行ってしまうから」などと言うくらいで、他の人のお話を聞いていると「皆にとってホントに大きな存在なんだなー」ということがひしひしと感じられます。

ただ、実際に訪れてみると、小さな山間の畑の脇の小さなテイスティングルームで、気さくで朗らかな息子さん達が出てきて、熱心かつ丁寧にワインのお話をしてくださったりするので、なんだか想像とはちょっと違う…という感じでもありました。
ワインが本当に好きで、美味しいワインを作りたいんだなあ、そしてガチの芸術家なんだな〜というのがそのまま形になっているようなワイナリーで、ワインです。

こちらでは、ペリェシャツ半島を代表する黒ブドウ、プラヴァッツ・マリのワインしか作っておらず、プラヴァッツ・マリの可能性をもっともっと引き出したいんだ…!というのが根底にある模様。

ちなみに、プラヴァッツ・マリはアメリカのジンファンデル、イタリアのプリミティーヴォのいとこに当たるブドウで、ブラックベリーやブルーベリーなどの黒系ベリーの濃厚で華やかな香りに、ヴァイオレットや乾いた紙のようなニュアンスが加わり、ふっくらと(どっしりと、ではない)厚みのあるボディ、舌のどこかに甘やかなあたりを残しつつスッキリドライなワインができます。
クロアチアの現地の皆さんの間では、割と骨太でアルコール度数も高く、エネルギッシュなものが好まれがちな気がしますが、うまい作り手とよくできたブドウが揃うと、華やかながら柔らかく繊細でエレガントな味わいにもなって、とてもおもしろい。

ミロシュは後者のエレガントな方向性ですね。
よくできた年にしか作らない特別なライン「スタグナム」はスイスの世界ランキングで 4 位に入り、その優美さが絶賛されていました。

さて、もう一つのマトゥシュコのほうは、こちらはワインの品質もさることながら、ビジネスセンスで高く評価されるワイナリーになります。

ペリェシャツ半島で組織的なワインツアーを始めた先駆者でもあり、地下にある巨大セラーは圧巻。
こだわりのゴージャスなインテリアに囲まれ、抜群の雰囲気の中でのテイスティングは、もうそれだけでなんだかワクワクしてしまう特別感に満ちています。

味わいとしては、割とパワフルでわかりやすくプラヴァッツ・マリなものを結構出しています。
それでも、高級になればなるほど繊細さ、丸さを出してくるところもあなどれません。

お値段のレンジはお手軽なデイリーワインからかなりお高いものまで様々。
「ワインはあまり飲んでないので違いがよくわからない」という方にもわかりやすい、はっきり違いが同じブドウで確かめられるので楽しいと思います。
特に、マトゥシュコはペリェシャツ半島最高の畑と言われ、クロアチアで最初に EU の地名保護(PDO、イタリア語では DOP)対象になったディンガチ(Dingač)と、2 番目に PDO になったポストゥプ(Postup)両方に畑を持っていて、その畑の選りすぐりブドウで作っているワインもあるので、お試しの価値ありです。

しかし、すごくお高いのになってくると、あとはもう好みの世界ですね…。
どれ飲んでも美味しいけど私はこっちのほうが好きだなー、いや私はあっちのほうが…という会話がはずみます。


管理人お気に入りは Dingač の Royal でした。
買って帰ってきましたよ。
ちなみにミロシュのプラヴァッツ・マリはごく少数日本にも輸入されているので(スタグナムはさすがにない)、日本で買いました。

ミロスになってるけどほんとはミロシュです → Vins D’Olive さんのオンラインショップ


ワインツアーの探し方

管理人は最近は知り合いのエージェントさん達に直接手配を頼む事が多いですが、慣れるまではよく Viator のサービスを使ってツアーに参加していました。

どうせなので、パートナーサイトとして登録して、ワインツアーや自分がやって面白かったものを集めてみました。
ちなみに見た目は違いますが、リンク先のサイト自体は普通の Viator と変わらないです。
ドゥブロヴニク以外も検索できますよ。

…ただ、こちらのリンクから申し込んで頂いた場合、管理人にちょっとだけお小遣いがもらえる!
そうするとサイトの維持費や取材費用の足しにできてめっちゃ嬉しいです😅
Viator ツアー検索ページ

なお、もしこれとは別に現地で何かのツアーに参加して、その時の感じがよかった場合は、そのエージェントさんに「こういうツアーはない?」って聞いてみるのもおすすめですよ。
そのエージェントさんがやっていれば最高、やっていなくても、その方が個人的に「ここならば」と思うところを教えてくれると思います。

クロアチアは人のネットワークで物事が動きがちな国なので、こういう探し方は皆さん当たり前にやっていること。
商売っ気ぬきでアドバイスしてくれることが多いので、良さそうな感じだったら遠慮せず聞いてみましょう!

また、もちろん TripAdvisor で探すのもアリ!

TripAdvisor については、ツアーだけでなくレストランなどについても、レビューの見方にちょっとコツがあります。
点数だけでなく良いレビュー、悪いレビューを両方見てみて、悪いレビューはよく読んでみるといいです。

内容があきらかにこじつけっぽいというか、例えば「席の配置が悪い」とか「悪天候でキャンセルになった」とか、どうしようもないことで最低評価になっているのであれば、それはあんまり参考にならないかなと。

また、「え、ほんと?」と心配になるようなレビューがあったら、書いた人の名前をクリックしてみて、その人の他のレビューをざっと見てみるのもおすすめ。
レビュー数がそもそも極端に少なくてちょっと疑わしいとか、全てのレビューで超辛口だったりネガティブだったりとか、レストランであれば自分が好きなタイプのレストランが全部辛口、自分は好きじゃないタイプのレストランが全部高評価で多分好みが違うな、ということが見えたりとか、けっこういい判断材料になりますよ。

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