スルジ山: Mt Srđ & 2020 年ケーブルカー料金表

スルジ山は、ドゥブロヴニク旧市街のすぐ外側に位置する、標高 412 m の小高い山。山頂までケーブルカー(ロープウェイ)でアクセスすることができる絶景スポットとして知られています。

天気が良い日には、旧市街やロクルム島はもちろん、まで一望することができるスルジ山。今回の記事では、2018 年度のケーブルカー料金をご紹介します。


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旧市街からケーブルカー乗り場へのアクセス

Cable Car.png

ケーブルカー乗り場へは、旧市街のブジャ門、またはプロチェ門から簡単にアクセスすることができます。
ブジャ門から行く方がわかりやすく、ちょっと近いです。どちらからアクセスしても 4 〜 6 分程度ですが、ずっと上り坂になります。


ルート 1: ブジャ門からケーブルカー乗り場へ

  1. ドゥブロヴニクのメインストリート、ストラドゥン(プラツァ通り)から、スルジ山側に抜ける門、ブジャ門へ進む
    • 通りの名前はボシュコヴィチェヴァ通り(Boškovićva Ulica)
    • ストラドゥンから各脇道を見上げてみた時、通りの先に門があるのはこの通りだけ。脇道を見上げながら確認すると間違いません
  2. 目の前の横断歩道を渡り、小さなトンネルをくぐってその先の階段へ。階段を登りきったら、ちょっと先の三叉路までそのまま坂を登ります
  3. 左側にある消防署に背を向け、三叉路を右方向に横断し、そのまま直進

プロチェ門からケーブルカー乗り場へのアクセス

  1. 旧市街からバニェ・ビーチの方へ向かうプロチェ門から、城壁の外へ出る
  2. 出たら左折して、城壁に沿って進む
  3. 右側に駐車場が見えてきたら、道を渡って駐車場の中に入り、駐車場の右端をスルジ山方向へ直進
  4. 駐車場の突き当りまで行くと、ケーブルカー(Žičara / Cable Car)という看板がみえます。
    この階段を登ると、ケーブルカー乗り場に到着!

なお、ケーブルカー乗り場の前にはバス停があり、空港へのシャトルバスや、ツァヴタットへの路線バスにはここから乗ることができます。


ラパド、バビン・クック、グルージュ等からのアクセス

5  番、8 番のバスがケーブルカー乗り場前のバス停にとまります。
時刻表はこちらから最新版が確認できます。

ケーブルカー乗り場前のバス停の正式名はクレシミラ・イェダン(KREŠIMIRA 1)ですが、「ケーブルカー?」と聞けばわかってもらえるので、それで OK。

料金は、市内なので 15 Kn または 13 Kn です。
市内路線バス料金についてはこちらのページをご覧ください。


ケーブルカーの料金

2020 年 2 月現在のケーブルカー料金は以下の通りです。

  • 大人 往復 170 クーナ
  • 大人 片道 90 クーナ
  • 子ども(4 〜 12 歳) 往復 60 クーナ
  • 子ども(4 〜 12 歳)片道 40 クーナ
  • 4 歳以下の子ども 無料

ケーブルカーチケットの買い方

チケットはケーブルカー乗り場入り口で購入することができます。
支払いは現地通貨クーナの現金払い、またはクレジットカード。

市内やブジャ門外など、ケーブルカーチケットは複数の場所で購入できます。
値段を確認し、上乗せ等ないことを確認すれば、もちろんそちらで購入しても問題ありません。


注意ポイント

ケーブルカーは風に弱いので、風が強い日は運休になります。
そういう日でもどうしてもスルジ山に登りたい場合は、徒歩、または車での移動になります。

徒歩で行く場合、旧市街から山頂のケーブルカー駅までは約 1 時間ほど。
このあたりの山にはヤギや羊、イノシシがいるので(誰かが飼っている子達だと思います。イノシシ以外は)、ラッキーだと近くでヤギを見ることができるかもしれません(ケーブルカーからでも時々見えますが、遠い…)。

さてスルジ山、標高 412 m とは言え、けっこうな急斜面のため道はずっとジグザグ。
そのため、直線距離は短いですが、意外と時間がかかります。
お水は絶対持っていったほうがいいですよ。

ジグザグの曲がり角にはちょっと座れるところがあったりしますので、休み休みどうぞ。
眺めは最高です!

ただし!!
ケーブルカーが止まるほどの風の場合、吹き飛ばされないよう十分気をつける必要があります。

秋の終わり頃から春の頭にかけて、このあたりは「ブーラ(Bura)」という、風速 220 km のとんでもない強風が吹くことで知られています(観測史上最速のブーラは 304 km だそうです)。
人間どころか、木も船も車も吹っ飛ぶ、倒れる、折れる凄まじい風なので、こういう時は決して無理をしてはいけません。

車で行く場合、タクシーで普通に行けます。
Uber などを使うと、行く前に値段とルートが確認できるので安全で便利です。


スルジ山の見どころ

  • ケーブルカー駅
    • 絶景ポイント。2 階建なので、上階からもぜひ
  • パノラマ・レストラン&バー: Panorama Restaurant & Bar
    • 絶景ポイント
    • お値段は場所代込、やや高め
    • 雰囲気&サービスがよくふつうに美味しい
    • お茶だけでも OK
    • 営業時間はケーブルカー運行時間中のみ、ディナーなし
  • 山頂の十字架
    • イースターには徒歩でここまで巡礼に来てミサを行う伝統がある
    • 巨大なので旧市街からも見える
    • 現存する十字架はクロアチア独立戦争後に再建されたもの
    • オリジナルの十字架は、1935 年にブラチ島大司教から贈呈されたが、上記戦争時に破壊された
    • 教会と同様、地元の人の祈りの場所。写真撮影などは問題ないが、日本の神社仏閣のような感覚で、リスペクトを持った行動を
  • インペリアル要塞
    • ドゥブロヴニク共和国を滅亡させた、ナポレオン率いるフランス帝国軍の要請により建設されたもの
    • ドゥブロヴニク共和国廃止の正当化に利用された
    • スルジ山の裏に広がる山岳地帯(現ボスニア・ヘルツェゴヴィナ)の監視のための重要拠点だった
    • クロアチア独立紛争時の激戦地
  • 独立戦争博物館
    • インペリアル要塞の一部
    • 激しい空襲によって穴だらけになった建物がそのまま博物館として利用されている
    • 詳細な戦争の記録、犠牲者の写真などが展示されている
    • 入場料金
      • 大人: 30 Kn
      • 子ども&学生: 15 Kn
      • 12 歳以下の子ども: 無料
  • スルジ山の裏側をバギーで駆け巡るアドベンチャーツアー
    • 所要時間 1 時間程度
    • 地元の知人評:「観光客向けのアトラクションだと思ってバカにしていたが、やってみたらものすごく面白かった。もっと早くやっておけばよかった」
    • 乗り方は教えてもらえるので未経験でも OK
    • アドレナリン大放出系、エキサイティング
    • バギーでないとなかなか行けない絶景スポットに行くことができる
    • 土埃まみれになることがあるので汚れていい格好でどうぞ
    • 詳細は Buggy Safari Dubrovnik のページで確認できます
    • 個人的にすごくおすすめ

ケーブルカーの歴史と独立戦争博物館について

上記の通り、インペリアル要塞の一部は、1990 年代のユーゴスラビア紛争におけるクロアチア独立戦争に関する資料を展示する博物館になっています。

1991 年 6 月 25 日、ユーゴスラヴィア社会主義連邦共和国の一部だったクロアチアとスロヴェニアが、ユーゴスラヴィアからの独立を宣言。
これをよしとしなかったユーゴスラヴィア連邦軍との間に対し、独立戦争が勃発しました。

この独立戦争を含む一連の紛争、いわゆるユーゴスラヴィア紛争は、これに先立つ民族対立の煽りを受け、非常に苛烈、かつ残虐なものとなりました。
そして、特に激戦地となったのが、クロアチア北東、スラヴォニアにあるヴコヴァル、そしてここドゥブロヴニクです。

この独立戦争の被害は凄まじいもので、30 年近くたった今でも、クロアチアは完全回復を遂げたとは言い難い状態です。

なんといっても、当時子ども、若者として戦争を経験した人々が、今のドゥブロヴニクの働き盛りの年代にあたるのです。
ケーブルカーにしても、運行が再開されたのは 2010 年、たった 10 年前のこと。
まだ、戦争の時代の記憶は人々の記憶に生々しく焼き付いていて、そう簡単には癒えるものではないのです。

今は治安もよく、美しいドゥブロヴニクですが、この状態を取り戻すまでに、地元の人たちがどれだけ地道な努力を重ねたかと思うと、本当に頭の下がる思いがします。
こういった歴史を知った上でドゥブロヴニクを眺めると、今ある美しさと平和を、より深く、ありがたく感じることができるのではないでしょうか。

世界中で戦乱の続く今、たいへん考えさせられる博物館なので、時間があれば是非、足を運んでみてください。