エリザベス女王ゆかりのクロアチアワイン: ハリー王子&ミーガンの結婚式でも提供されることに!

今、世界で最も注目を集めるロイヤル・カップルといえば、イギリスのハリー王子とアメリカ女優のミーガン・マークルさん。2018 年 5 月の結婚式に向けて、着々と準備が進められている模様です。

そんな中、クロアチアワイン愛好家の心をちょっと揺さぶる嬉しいニュースが。なんと、この注目のロイヤルカップル、65 年前、エリザベス女王の戴冠式でも提供されたクロアチアワイン、イロチュキ・ポドゥルミ(Iločki Podrumi)のトラミナッツ(Traminac)を所望しているのだとか!

そんな話を記念して、今回はこの歴史あるワイナリー、イロチュキ・ポドゥルミをご紹介します。


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iStock. by Getty Images ポートフォリオ:Mari_mjx
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クロアチア最東端にあるワイナリー、イロチュキ・ポドゥルミ

イロチュキ・ポドゥルミ(Iločki Podrumi)があるのはクロアチア最東端の街、イロク(Ilok)。「イロチュキ・ポドゥルミ」とは、「イロクにあるセラー(貯蔵庫)」を意味します。その名の通り、大きなワインセラーを持つ生産者です。

イロクはドナウ川流域にあり、クロアチアの隣町に接する西側を除き、三方向(※対岸を含む)をセルビア領に囲まれています。馬の蹄鉄のような形をしたクロアチアの、北東の一番端にある、古い小さな街なのです。

この地域のワインづくりの歴史は古く、なんと 2000 年ほど前から、ブドウを栽培していた痕跡がみられるそうです。

最も古い書面による記録は、ローマ軍人皇帝時代のもの。ローマ皇帝、マルクス・アウレリウス・プロブス帝(276 〜 282 年)が、イロクの土壌がワイン造りに最適であることを確認。「高貴な品種のブドウ」を栽培するためのヴィンヤードを作らせた、というものだとか。

大規模なワイン生産が始まったのは中世のこと。1450 年には、当時の城主が城の地下に 100m もの規模のワインセラーを作ったと言われています。その後、オットーマン帝国による支配を受け、ワイン生産は一時下火に…。しかし、フランス帝国による解放、イタリア貴族(※オデスカルキ家)による支配を経て、イロクのワイン生産は再び成長を始めます。

そしてそんな流れの中、今日のイロクのワインの名声の基礎となったのが、1710 年、オデスカルキ家による、新しいブドウ品種の導入、そしてシングルヴィンヤードでのワイン生産の開始です。

この時持ち込まれたのは、あの、ゲヴュルツトラミネール!

さて、ライチともバラとも称される、華やかで特徴的なアロマで、特にヨーロッパでの人気が高いゲヴュルツトラミネール。このブドウ、クロアチア語では、トラミナッツ(Traminac)と言います。

そう、これこそが、冒頭で出てきた、エリザベス女王にゆかりのある、ハリー王子とミーガンさんが結婚式のために所望している、例のワイン(ブドウ品種)なのです。

イロクのゲヴュルツトラミネール、もといトラミナッツは、ローマ時代すでに「高貴なブドウの栽培に最適」と言われたテロワールのおかげか、香りの華やかさ、セミドライでキレのある爽やかさ、後をひく心地よい甘み、いずれも個性が立っていてとても美味しい。間違いなく、クロアチアの大陸系ワインの代表格です。

なお余談ですが、名前としては、「トラミナッツ」またはイタリア風の「トラミネール(Traminer)」の方が、より古い呼称。「ゲヴュルツトラミネール」という名前が広まったのは19 世紀になってから。その香りの高さから、ドイツで香水、スパイスといった意味の「ゲヴュルツ」を漬けて呼ばれるようになり、それが定着したそうです。
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エリザベス女王とトラミナッツ

このイロチュキ・ポドゥルミのトラミナッツ、イギリスのエリザベス女王の戴冠式で提供されたことで、クロアチアでは広く知られています。筆者がこれを知ったのも、知り合いのレストランのオーナーが、「女王が飲んだワインを仕入れてきたから」と言って出してくれたのがきっかけでした。とにかく香りがよいと思ったのをよく覚えています。

さて、エリザベス女王の戴冠は 1953 年のこと。どういう経緯だったのかはわかりませんが、この時供された白ワインのうちの一つがイロチュキ・ポドゥルミのトラミナッツ(1947 年のもの)。この時お買上げされたワイン、なんと、11,000 本!さすが、ロイヤル・オーダーは桁が違います。

なお、ハリー王子とミーガンさんの結婚式には、2015 年ものが提供されるとのこと。これは、価格の高騰が予想されますね…。参考までに、エリザベス女王戴冠ゆかりの 1947 年ものは、現在 1 本約 10 万円くらいで取引されているようです。

イロチュキ・ポドゥルミによると、2015 年は非常にできがよく、今回提供するワインは、世界最大のワインコンテストの 1 つ、イギリスの「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード(DWWA)」2016 年度のプラチナ・メダル受賞の傑作だそうです。

ちなみに、ウィリアム王子とケンブリッジ公爵夫人ケイトさんの結婚式の際も、イロチュキ・ポドゥルミからお二人にトラミナッツが贈呈されました。それだけでなく、チャールズ皇太子とカミラ夫人がクロアチアを訪問された際にも、お食事のお供として提供されたとか。

「エリザベス女王とゆかりが深い」というより、もう、英国王室御用達のクロアチアワイン、と言っていいレベルであるような気がします。
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日本で買えるイロチュキ・ポドゥルミのワイン

さて、イロチュキ・ポドゥルミのトラミナッツ。嬉しいことに、日本でも買うことができます!Amazon で「クロアチアワイン」で検索したら出てきました!すごいぞ Amazon!!

ちょっと名前の書き方が違いましたが、こちらです → イロチュキ・ポドゥルミ トラミナッツ セレクテッド

せっかくなので画像リンクも貼ります。

あれ?意外と安い…。と思った方。大正解です。イロチュキ・ポドゥルミのトラミナッツ、最高級から気軽に飲めるものまで、ランクが幾つかあります(普通ありますね、すみません)。

セレクテッドはお手頃価格で楽しめて、かつ、イロチュキ・ポドゥルミのトラミナッツらしい香りや後味もちゃんと楽しめるので、けっこう良いチョイス。出品のお値段もこちらは良心的です。

「へー、クロアチアにもゲヴュルツトラミネールあるんだ!」と思った方、「英国王室ゆかりの白ワイン、飲んでみたい!」という方、「ハリー王子、ミーガンさん、おめでとう!」したい方、この機会にクロアチアワイン、試してみてはいかがでしょうか?

…いつもしつこく言っていますけど、大陸系と海沿い系でクロアチアワイン、性質がまったく異なってとにかく面白いので、興味をもたれた方、ぜひこれを機に色々お試しになってくださいね!クロアチアじっくり旅行も、機会があったらぜひ 🙂
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Viator


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