【レビュー】バルバ: Barba

地元の友人おすすめのストリート・フード・レストラン、バルバ。

一人でも入りやすいし、内装はかわいいし、ご飯は美味しいし、旧市街なのに財布には優しいし、とにかく重宝。今回はそんなバルバの実食レビューです。


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iStock. by Getty Images ポートフォリオ: marimjx
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カジュアルで美味しいシーフード

バルバは、地元の人によると「ファースト・フード」のお店です。

しかし、これは日本でいうファースト・フードとは全くの別物。バーガーやサンドイッチなどを提供しているので「ファースト・フード」というカテゴリになっているだけで、実際は注文を受けてからきちんと「料理」を作ってくれる、カジュアルレストランです。

さて、そんなバルバの人気の秘密は何と言ってもシーフード。メニューはシンプルですが、味にはこだわりあり。シーフードを普段から食べ慣れている地元の人が、ちょっと違うアレンジを求めて食べにくるだけあります。

オーソドックスなメニューであるタコのサラダ、アジやイカ、エビのフリッターなど、ヘタにちゃんとした構えのレストランより美味しいです。タコやエビ、マグロのバーガーなど、珍しいメニューもおすすめ。

バーガーは、個人的にはタコが一番好きです。ぷりっとした食感、旨味、ボリュームどれをとっても満足のいく出来。なかなかタコをバーガーで食べることもないので、そういう面白さもあります。なお、再度はついておらず単品になりますが、ボリュームがかなりあるので、これだけでお腹いっぱいになるかも。

エビバーガーは、食感重視の日本のエビバーガーとは違って、味を引き出すことを重視しているため、プリプリ感はありません。味は美味しいですが、日本的なプリプリバーガーを求めるとがっかりするかも。マグロバーガーはちょっと惜しい。がっつり火が通ったつくねのようなパティで、味は悪くないのですが、マグロならではの良さが引き出せているかというとそれは疑問。この作り方なら、マグロよりアジかイワシで作ったほうが美味しいような気がしました。

さて、バーガーはさておき、バルバでぜひお試しいただきたいのが、ストンの牡蠣でつくった牡蠣フライ。

クロアチアでは牡蠣フライは一般的ではなく、牡蠣といえば基本的に生牡蠣。生育海域付近は森に囲まれ、常に地下水が大量にが流れ込む、アドリア海トップクラスのきれいな海水で育てられた牡蠣は、日本産の牡蠣と違い、ほとんど食あたりになる人がいません。安心していただける生牡蠣ですが、それでも「生はちょっと…」という方もいますよね。

バルバは牡蠣フライを提供する、クロアチアではめずらしいレストラン。ストンの生食用牡蠣でつくる牡蠣フライ、雑味がなくとてもおいしいです!注文は 1 つからできるので、他のものに合わせてちょっと食べたり、おつまみ的にいただいたりするのにも重宝します。
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クラフトビールが楽しめる!運営はスプリットのマイクロブリュワリー

実は、バルバはスプリット初のクラフトビール醸造所、ラボ・スプリット(Lab Split)が出しているお店。「バルバ」というのは、Lab Split の看板商品であるペール・エールの名前でもあります。

このペール・エール、バルバは、最初の飲み口は甘く、後味はいい感じに苦い。割としっかりしたボディがあって、ホップ、それと柑橘っぽいよい香りがします。炭酸は弱め。どっちかというとドライより。ホップはかなりこだわって選んでいるようで、数種類のホップをブレンドし、目指す理想の味を追求しているそうです。

日本でもそうですが、最近、クロアチアでも小規模ブリュワリーのこだわりクラフトビールの人気が高まりつつあります。ラボ・スプリットも、そんな流れにのって人気が出つつあるブリュワリーの一つ。今では、少量ながら輸出もされていますし、スプリットを中心に、ザグレブやリエカなどでも楽しむことができます。

ただし、ドゥブロヴニクでラボ・スプリットのビールをいただけるのはここバルバと、プリェコ通り(Prijeko Ulica)にあるベジタリアンレストラン、ニシュタ(Nishta)のみ!クラフトビール好きの皆さん、ぜひお試しを。
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おしゃれな内装&メッセージフォークの秘密

バルバは内装がとてもかわいらしいです。旧市街にあるので、外観は旧市街の典型的な石造りのお家。お持ち帰りカウンターとしても使われる窓辺から見える内装は、白木がふんだんに使用され、清潔でかわいらしい雰囲気です。ミレニアル世代が好きそうな感じ、というとわかりやすいかもしれません。

そして、バルバの特徴の一つにもなっているのが、お客さんの残した、カラフルに色づけられたウッドフォーク。以前は、お店を埋め尽くすほどの量が飾られていました。この習慣、お店側の意図ではなく、とあるお客さんの思いつきで始まったものだそうです。

バルバがオープンしてしばらくしたある日、フラッと立ち寄った観光客が、サービスと料理にいたく感動。チップを払ったものの、自分のチップだけでは気がすまなかったのか、「もっと皆がチップを払うように」ということで、フォークにメッセージと絵を描き、チップ入れを作ってくれたんだとか。これを見た他のお客さんも、イラストやメッセージを描いたフォークを残してあちこちに差し込んでいくようになり、バルバの名物のようになりました。

2017 年に入ってあまりにも人気が出すぎ、飾りきれなくなったため、大部分が撤去されていますが、いくつかはそのまま残されています。バルバ愛の象徴のようなフォーク、見つけたらぜひじっくり眺めてみてください。

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アクセス

バルバは、ストラドゥン(プラツァ通り)の旧港側に近い小路(ボシュコヴィチェヴァ通り: Boškovićeva Ulica)沿いにあります。探し方は比較的簡単。ストラドゥン(プラツァ通り)を旧港に向かって歩く際、スルジ山側の小路を覗き見ながら進んでください。

ボシュコヴィチェヴァ通りは、スルジ山のロープウェイ乗り場に行く時に使うブジャ門に続く通りなので、見上げるとはるか上の方に門が見えます。他の小道は突き当りに壁しかないので、見上げて確認すれば迷う心配なし。

なお、こちらブジャ門直結の分、他の小道より人通りが多く、その分石畳の摩耗が激しくなっています。雨の日は強烈に滑るので、よく気をつけてゆっくり昇り降りしてください。

ある雨の日、バルバで食事をしているたった 1 時間弱の間に、数人が転倒したのを見たことがあります。そのうち一人はぶつけどころが悪く、なんとそれなりの流血沙汰に。これを見たバルバの店員のお姉さん(とても気さくで気持ちのいい、赤毛の素敵な美人さんです)、サッと外へ出ていってその方を招き入れ、傷を洗い流せるようトイレに案内し、救急セットを出して止血してあげていました。

なんでも、予め「そういうことがあるよ」と聞かされていたらしく、すぐヘルプできる準備を整えてあったんだそうです。病院に行くなら、ということで病院の場所も教えてあげていて、すごく手際がよかった。とても感心しました。バルバ、もともと好きな店でしたが、これを目撃してからもっと好きになりました。
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