ドゥブロヴニクの城壁

ドブロブニクといえば、「アドリア海の真珠」というニックネームの元にもなった、旧市街をぐるっと取り囲む中世の城壁がよく知られています(*石灰石で作られた白い城壁がアドリア海の青に映える有様を真珠になぞらえています)。

諸説ありますが、この城壁は 7 〜 8 世紀ごろに建造が始まったものとされ、その後数世紀をかけて現在の堅牢な姿になりました。戦火による破壊を経験しながらも、地元市民の根気強い修復・保持の努力により、現在、世界でも有数の良好な保存状態を誇っています。


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基礎データ

全長: 1980m

  • 最高地点の高さ: 25m
  • 1 周にかかる所要時間: 約 1 時間
  • 入場料金: 150 Kn(*2017 年)
  • 特徴:
    • この城壁、ただの壁ではなく、城壁の中に複数の要塞、塔、武器の鋳造所などが組み込まれた、中世における先鋭的な都市防御システム。城壁そのものには組み込まれず、離れのような形で独立した幾つかの要塞(ロヴリェナツ要塞レヴェリン要塞)がありますが、これらも合わせて、「ドゥブロヴニクの城壁(Walls of Dubrovnik)」と総称されています。また、ドゥブロヴニクの城壁は、単独で存在しているわけではなく、ストンの城壁などを含む、共和国の国境全体の防御システムの一部でもあります。
    • 城壁には 4 つの門があり、旧市内へはこのいずれかを通って入ります。4 つの門について詳しくはこちらのページをどうぞ → ドゥブロヴニク城壁の門

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おすすめポイント

ドゥブロヴニクの城壁の入り口は数カ所ありますが、ピレ門から旧市街に入ってすぐの左側がわかりやすいです。こちらでチケットの購入もできますし、ドゥブロヴニク・カードを見せてチケットを受け取ることもできます。入場料が値上がりして 120 Kn になりましたが、それでも、ドゥブロヴニク旧市街とアドリア海を一望できる圧巻の眺めはぜひとも体験していただきたいところ。

城壁を一周する場合、途中で何度かチケットの確認があります。チケットは無くさないようにしましょう。また、一度出てしまうと再入場できませんが、途中何箇所か、うっかり出られてしまうところがあるのでお気をつけ下さい(特にこの地図の海洋博物館のところ)。

一周すると 1 時間 〜 1 時間半くらいかかります。時間の余裕がない場合は、何を見たいかによって北半分、南半分どちらを周るか選ぶとよいです。北は高台を通るので、オレンジの屋根の連なるドゥブロヴニクの街並を一望でき、南は海沿いなので、アドリア海の絶景が楽しめます。
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城壁を歩く際の注意点

歩きやすい靴を選ぶ 城壁は石畳で階段、傾斜続き。また、数万人の歩行により摩耗した石畳は、場所によってはかなり滑りやすくなります。雨の日は特にご注意を。
日焼け対策はしっかりと 城壁の上は、日光を遮るもののない炎天下。暑い季節は熱中症にご注意ください。
お水: ◎ 城壁の途中にいくつか小さなカフェや売店があり、お水や飲み物はこちらで購入することも可能です。ただお値段は城壁価格になっているので、城壁に入る前に水を調達してきたほうがお得。

オノフリオの噴水近くのメインエントランスから入る場合は、噴水でお水をくんでくるとよいでしょう。

サングラス: ◎

日焼け止め: ◎

サングラス、日焼け止めはマストアイテム。

城壁は石灰岩でできていて白っぽいので、かなり眩しいです。サングラスがあると楽。

日差しだけでなく照り返しも強いので、しっかり日焼け止めを塗りましょう。

日傘: × アジア系観光客のマストアイテム、日傘。

日傘の使用自体は問題ありませんが、城壁に関しては、場所によってかなり狭いので危険。使用は避けましょう。

帽子: ◯

登山帽: △

登山帽やアウトドアハットについて、「なぜ日本(アジア)人旅行者はペラペラの変な帽子をいつもかぶっているのか」と、クロアチアに限らず海外で質問されることが結構あります。やはり街中だとちょっとおかしいので、ヨーロッパの街中の観光ではもうちょっとおしゃれな帽子を選ぶといいでしょう。

ちなみに、ドゥブロヴニク旧市街に「ロンチ(Ronchi)」という帽子屋さんがあります。1858 年(日本だと安政の大獄が始まった年)創業、ハイファッション向けの帽子から普段使いのカジュアルなものまで、ハンドメイドのよい帽子が揃っています。帽子好きの方はこちらを覗いてみて、素敵なものを選んでもいいかも。

お手洗いはすませてから 城壁の途中に数か所、お手洗いはありますが、数が少ないので混雑することも。また、数 Kn ですが、現地通貨での支払いが必要です。

お手洗いは城壁入場前にできるかぎりすませておきましょう。

チケットをなくさない 城壁を一周する場合、途中で数回、チケットの確認があります。チケットはすぐ取り出せて、なくさないところにしまっておきましょう。

また、同じチケットでロヴリェナツ要塞にも入場できます(同日中のみ)。あとで行きたい、行くかもしれないという方はこのためにもチケットをとっておきましょう。

進行方向を守る 城壁の進行方向は反時計回りです。

城壁の入り口から入ったら、左手の方向へ進んでいきましょう。

なお、城壁も含め、シーズンオフになると毎年、傷んだ石を取り替えたり、摩耗の進んだ部分を石工さん達が手作業でコツコツ削り取り、表面を荒くして滑りにくくしたりするメンテンスを行っています。

このようなメンテナンス費用、それから、まだ復興できていない数々の遺跡の修復なども、ドゥブロヴニクの城壁の入場料などによって賄われているそうです。年々金額が上がって「高い!」と言われる城壁ですが、これによって、戦争で破壊された各地の遺跡が少しずつ修復されていたり、新たな遺跡の発掘が進んだりしている事を知ると、少しは納得して払える気がするのは筆者だけでしょうか…?
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Viator


関連イベント

4 月末または 5 月頭くらいにマラソン大会があります。9 月に開催されるストン城壁マラソンほどきつくないですが、やりごたえは結構あるのではないでしょうか。ハーフマラソン、城壁ラン、5 km チャリティ・ラン、子ども達のかけっこの 4 タイプのコースがあり、6000 人(うちランナーは 300 名超)もの観光客が訪れる一台イベントです。

なお、2016 年のハーフマラソンに、スーツを着用してサングラスをかけた(エージェントの格好?)東洋人風の方がいました。こういうことするのはたぶん日本人なんじゃないかな〜っと思ったんですが、実際はどうなんでしょうね。面白かったです。
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ツアー参加もおすすめです

城壁の観光は、自前でも当然できます。城壁ウォーク込の現地ツアーに参加するのも実はかなりおすすめ。

ドゥブロヴニクは、とてもユニークな街で、クロアチアの他の地域とは全く別の歴史を持っています。もともとは都市国家として独立していたため、言語や文化、性格などでも違いが大きく、ハプスブルグ帝国やヴェネツィア共和国に統合されていたクロアチアの他の地域からは「クロアチアの中の外国」的な扱いをされることもあるほど。

そのため、歴史上の面白いエピソードが非常に多く、ガイドさんも地元愛にあふれた方が多くて、こちらが街そのものに興味を持っていることを示すと、どんどん面白いエピソードを繰り出してきてくれます。

ツアーは英語の物がほとんどで、日本語のものはありませんが、英語が多少でもわかるのであれば、ぜひ。クロアチアでは、ガイドさんも英語ネイティブではないので、使うボキャブラリも高度過ぎず、口語的でわかりやすいものが多いです。

なお、現地ツアーは、現地申し込みがお得。Viator や日系旅行代理店など、オンライン予約や事前予約可能なものもありますが、その方法だと、手数料などで合計金額がツアー料金の倍くらいになることも珍しくありません。

シーズン中、ピレ門前にツアー会社が簡易デスクを並べて客引きをしています。これらのデスク、実は全てドゥブロヴニク市の管理下に置かれています。厳しい審査をパスし、許可を取らないと、この場所で営業することはできないのです。つまり、ここにいる客引きは怪しい業者ではなく、合法的に仕事をしているきちんとしたエージェント。安心して利用できます。

ツアー利用に興味がある方は、それらのカウンターに近づいて「Hi, can I see your brochure(キャンアイ スィー ユア ブロシュア)?」とでも聞いて、資料をもらって考えるといいです。説明もいろいろしてくれますし、その場で申し込む事もできますが、即断しなくても、あとで連絡できるよう名前と電話番号を書き込んだ上で、パンフレットをくれます。

WhatsApp などをスマホに入れておけば、LINE と同じような感じでエージェントの電話番号宛にメッセージができるので便利。申し込みもキャンセルもこれでできます。なお、この手の連絡についても、すごい人数に仕事として番号を渡していて、かつ歩合制で忙しいので、しつこくされるようなことはまずありません。安心してどうぞ。

パンフレットをもらったら、スマホ、パソコンでTripAdvisor のこの辺(※ TripAdvisor (トリップアドバイザー)のページが開きます)などでレビューを確認してみると賢くツアー選びができます。
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