ドゥブロヴニクのスイーツ

ドゥブロヴニクのスイーツ

美しい中世の街並を堪能しながら歩き回るうち、ふと気がついたら数時間経過していた…。旅先でこんな経験をしたことはありませんか?コーヒー文化の根づいたクロアチアには、そんな時にちょっと休憩できるカフェが町中にたくさんあります。

今回は、そんなドゥブロヴニクで楽しめるスイーツをご紹介します。

おすすめカフェについてはこちらの記事、おすすめカフェ&カフェバー でご紹介しているので、今回はコーヒーのお供、スイーツについてまとめます。

なお、クロアチアのコーヒー文化についてはこちらの記事をどうぞ → Idemo na kavu? – クロアチアのコーヒー文化


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iStock. by Getty Images ポートフォリオ: marimjx
Instagram – Be my Follower: marimjx


ジェラート

クロアチア、特にドゥブロヴニクを含むアドリア海沿岸地域は、長い歴史を通して対岸のイタリアと密接な関係を築いてきました。そのため、食べ物も、パスタやピッツァなど、イタリアと共通する食べ物が非常に多い。

イタリアの代表的なスイーツである、ジェラートもそんな食べ物の一つ。アドリア海沿岸の都市には町中にジェラート屋さんがあります。

イタリアのジェラートに比べると、クロアチアのジェラートは一般的に食感が軽く、クリーミー。ふわっとした口当たりで、ソフトクリームっぽさがあります。フレーバーは、バニラやストロベリーなどの定番から、ダルマチア地方特産のビターオレンジなどまで、豊富にそろっています。

ドゥブロヴニクにもそこらじゅうにジェラート屋さんがあり、どこのジェラートも美味しい(同じジェラートを仕入れて販売しているところも多いようです)。数日滞在されるなら、食べ比べをするのも楽しいですよ。

個人的なおすすめは、ナリェシュコヴィチェヴァ通り(Nalješkovićeva ulica)にあるドルチェ・ヴィータ

シーズンオフになると閉まってしまうジェラート屋さんが多い中、こちらは 1 年中開いているのが嬉しい。

そしてこちら、本来はジェラート屋さんというよりはスイーツ屋さんなので、パフェやクレープ、パンケーキなどをテーブル席でいただくことができます。地元の人にも人気で、シーズンオフは厚着した地元のおじさん達がむしゃむしゃクレープを食べていることをよく見かけます。

ジェラートは、ドゥブロヴニクではここのジェラートが一番ふわふわしているように思います。独特の食感がたまらない。特に好きなフレーバーは、店名を冠した Dolce Vita とレモン。なおレモンのジェラートも、ソルベではなくてクリーム系です。

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Flan with honey and blood-orange for dessert.
Image Credit: Connie Ma via Flickr

ロジャータ(ドゥブロヴニク風クレム・ブリュレ)

ロジャータはクレム・ブリュレというかカスタードプリンというか、その中間あたりのスイーツ。ダルマチア地方全域にありますが、特にドゥブロヴニク代表するスイーツとして知られています。

こちら本来は、ホームメイドでつくられるRužolin(ルジョリン)というバラのリキュールで風味をつけるので、「ロジャータ(rožata)」と呼ばれています。舌で滑らかなカスタードを味わうのと同時に、口から鼻にバラの香りがふわっと抜けていく、とても優雅で繊細なデザートです。

ただ、バラのリキュールは生産量が非常に少ないレアもの。買いたくても売っているのをあまり見かけません。そのため、レストランなどで提供されているロジャータは、ほとんどはバラ以外のリキュールでの味つけされているが現状です。

バラを育てている家では、日本の梅酒のような感覚で、ラキヤ(Rakija)というスピリットにバラの花びらを漬け込み、手作りしていたりします。ボトル 1 本分のルジョリンを作るのに、びっくりするほどの量の花びらが必要なので、大量生産できないのも納得です。

ルジョリンがない場合の香りづけには、これもドゥブロヴニク&ダルマチア特産のビターオレンジやレモン、または他のリキュールやバニラなどをよく使います。個人的には、ルジョリンが入っていないものは「ロジャータ」とは呼べないのではないかと思いますが、一般的にはもう「クレム・ブリュレ = ロジャータ」に近い認識になっているようです。

ただ、ルジョリンが入っていなくても、美味しいことには間違いなしです。ビターオレンジで香りづけしたものなどはドゥブロヴニクらしさがありますし、カスタード、プリン、クレム・ブリュレなどがお好きな方はぜひお試しを。

クロアチアは手作り文化がある土地なので、地元の人に「一番美味しいロジャータはどこで食べられる?」と聞くと、「おばあちゃん(またはお母さん、おばさんなど身近な誰か)が作ったやつ」という答えが返ってくることもしばしばです。
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キャロブケーキ

「キャロブ(carob)」は日本語では「イナゴマメ」と呼ばれる、地中海沿岸原産の樹木性の豆の一種。甘みのある黒色の果肉はカルシウムや鉄分など、健康に役立つ成分を豊富に含む上、風味がチョコレートによく似ているため、近年は健康食品、およびチョコレートの健康的な代替品として注目されています。

さて、このキャロブ、サトウキビが広まる前は、砂糖の代わりとして使用されていたとのこと。ドゥブロヴニクを含むアドリア海沿岸では古くから食用に用いられており、今でも、キャロブケーキはあちこちのレストランやカフェで提供されています。

本当に見た目も味もチョコレートのようなのですが、健康食品として利用されているだけあって、体にいいことをしている気持ちでいただけるありがたいデザート。レストランやカフェで見かけたら、ぜひ試してみてください。

なお、キャロブの種は大きさや重さがほぼ均一でばらつきがほとんどないため、古代世界で重量を計るための重りとして使用されていたそうです。宝石の重さを表すのに「イナゴマメ何粒分」とした経緯から、宝石の質量を計る単位、「キャラット」の語源になったのだとか。
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セミフレッド

セミフレッドは、ジェラートと同様イタリア発ですが、クロアチアでも一般的なデザート。イタリア語で「半分冷たい」という意味の通り、半解凍のムースのようなスイーツです。ムースのようなふんわり感を保ちつつ、冷凍されることでちょっとしっかりした感じになる独特の口当たり、そしてアイス一歩手前くらいのひんやり感。暑い時のリフレッシュメントにはまさにぴったりです。

ビーチリゾートとしての一面も持つドゥブロヴニクでも、セミフレッドは定番中の定番。あちこちのレストランやカフェで、チョコレート、ピスタチオ、アーモンド、キャラメルなど、様々なフレーバーのセミフレッドを楽しめます。

個人的には、ラパドにあるパンタルル(Patarul)のアーモンドとキャラメルのセミフレッドがおすすめ。ロクルム島にあるラクロマのセミフレッドもおいしいです!
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Apple Strudel
Image Credit: Sara J Pastries via Flickr

シュトルーデル

シュトルーデルは、クロアチアを含む東ヨーロッパの広い地域で愛されている定番のペストリー。もともとは中東を起源とし、クロアチア、ボスニア経由でハプスブルク家統治下のオーストリア・ハンガリー帝国で人気を呼び、一気に広まったそうです。

「シュトルーデル(Strudel)」というのはドイツ語で「渦巻き」という意味で、その名の通り、ペストリー生地に様々なフィリングを巻きこんで焼き上げます。定番はリンゴですが、リンゴ以外にも各種のフルーツやチーズなどが使われます。

東ヨーロッパでは、パン屋さんに行けば、ほぼもれなく、数種類のシュトルーデルが売られています。ドゥブロヴニクでも同じことで、アップル、ラズベリー、ラズベリー&チーズ、チーズ、ナッツなどのシュトルーデルをよく見かけます。また、レストランやカフェでも、アイスクリームや生クリームなどを添えてアレンジしたシュトルーデルを提供しているところもあり、定番ながら様々なバラエティで楽しむことのできるスイーツです。
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チョコレート&チョコレート系のケーキ

世界中で愛されるチョコレート。クロアチアでもチョコレートは大人気で、特に Kraš(クラーシュ)という、ザグレブの企業のチョコレート、バヤデーラ(Bajadera)は、空港はもちろん、スーパーやキオスクなどいたるところで目にします。

ヘーゼルナッツが昔からある定番で、最近アーモンドも出ましたが、やはりヘーゼルナッツ人気は不動。グリオッテ(Griotte)という、リカー漬けのサワーチェリー入りのチョコレートも美味しい。ヘーゼルナッツはいつも日本へのお土産にしていますが、日本人受けも抜群です。

ところで、これら、お土産では普通箱買いになると思うのですが、箱買いする前に、ちょっとだけ食べてみたい…なんて思うこと、ありませんか?

大丈夫、一粒から買える店がちゃんとあります!

ドゥブロヴニク旧市街の目抜き通り、ストラドゥン(プラツァ通り)をピレ門から旧港の方へ向かって歩いて行くと、左側、ルジャ広場にほど近いザマニィナ通り(Zamanjina ulica)入り口に、Kraš のお菓子を揃える小さなお菓子屋さん(ボンボニエーレ)があります。

こちらを始め、クラシュのお店では、通常、カウンターのアクリルボックスにチョコレートがバラで置いてあります。これらは一粒から購入できるので、いろいろな種類のチョコレートをちょっとずつ買って食べ比べてみて、気に入ったものを戻ってきて購入するのがおすすめ。

さて、チョコレートそのものもさることながら、ドゥブロヴニクにはチョコレート系のケーキもたくさんあります。

定番、ベーシックなダークチョコレートのケーキから、オレンジやヘーゼルナッツ、アーモンドと組み合わせたケーキやタルト、セミフレッドなど、食感もアレンジも様々。チョコレート系のデザート好きにはたまりません!

おすすめは Gusta Me のアーモンド、クルミ、オレンジ入りチョコレートケーキ。ナッツやオレンジの風味、食感のきいた素朴でしっかりしたチョコレートケーキは、濃いめのコーヒーとの相性抜群です。
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ドライフルーツ&ナッツの蜂蜜漬け

ヘルシーなスイーツといえば、ドライフルーツやナッツ。ドゥブロヴニクの市場ではどちらも簡単に手に入ります。

特におすすめなのがドライイチヂク(英語では dry fig: ドライ・フィグ、クロアチア語では suha smokva: スハ・スモクヴァ)。ふっくら柔らかく、甘く、大粒で、日本ではあまり見かけないソフトタイプ。イチヂクというか、むしろ干し柿みたいな感じです。

市場で売られているものは、地元で育てられたイチヂクを天日で乾燥させたもので、枝と葉を編んだリース仕立てになっていることも多いです。日持ちするし、とても栄養があるので、お土産だけでなく、ヘルシーなおやつとして旅のお供に持ち歩くのにもぴったり。

ドライイチジク好きの方、そして干し柿好きの方、ぜひともお試しを。

さて、ドライいちぢくと同様に人気なのが、砂糖をまぶしてキャラメライズされたオレンジピール。こちらドゥブロヴニクの名産品で、お土産用にしやすい小さなパッケージで販売されています。

このドゥブロヴニクのオレンジピールは、市内でもよく目にするビターオレンジの皮で作られるもの。庭にビターオレンジがある家庭では、お母さんが作ったオレンジピールをおやつとして常備することも多いようです。こちらも、ちょっと甘味が欲しい時など、気軽につまめる、ちょうどいいおやつになります。

また、ドライフルーツの他、ぜひお試しいただきたいのがナッツの蜂蜜漬け。日本でも最近、美容に良いアイテムとして知られるようになってきましたね。

ナッツの蜂蜜漬けは、クロアチアでは古くから親しまれているアイテム。

地元の蜂蜜をたっぷり使い、ナッツを漬け込んでしばらく寝かせた黄金色の瓶はお土産にもぴったり。おいしいので、自分用のお土産にもおすすめです。ちょっとずつ食べて、ドゥブロヴニクのことを思い出してくださいね!

ヨーグルトやパンケーキなどにのせてもいいですし、チーズとの相性も抜群。チーズは、甘みの強いもの、塩味の強いものどちらにもよく合います。チーズのピッツァにナッツごとかけていただくのも非常に美味しい。また、生ハムなどの塩味のきいたものと合わせても奥深い味が楽しめます。
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